とある国のとある話〜VOCALOID〜

１話 グミアと泉 ページ2

小鳥たちのさえずる声

水の流れる音


此処で また…君に
会えるかなー…


「クスクス…」


この笑い声…

「グミア？」


「そうだよミクリア」


木の影から顔を覗かせたのはグミアだった。



「また会えたね」

此処は村から離れてすぐ近くにある泉である。

初めて彼女に出会ったのはー…六年前。


唯一彼女に会えないのは新月の時だった。


「ミクリアは元気だ。」


「グミアも元気そうで良かった。」


「ミクリア…明日は新月だ…」



新月…。


それはグミアにとって最悪な日らしい。


「明日…会えない？」


「明日なら…会え…るかな？」


大好きな君に会えないだなんて悲しいよ。


「会いたい。」


「会えるわ。明日なら」

明日なら…？


「明日は…世界に革命がおきる日。」


「革命…？」


「うん。だから…会えるわ。」


意味が分からないが…きっとグミアが言うなら革命がおきるのだろう。


「じゃ…そろそろ行かなきゃ。」


「あ、うん。バイバイ。」


グミアは…明日…


此処に来るのだろうか？

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