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お兄ちゃんと師匠 ページ46

 
 
 
 
一度意識すると




その声はだんだんはっきりと聞こえてきた







「じゃあ次、春樹」




「うん!」






カーテンの隙間から外を覗けば





珍しすぎる組み合わせが広がっていた






「……あっ!やべっ!」




「ハル下手くそ!!」




「こら夏樹、そういうこと言うな。お前だってオーバーはミスすること多いだろ。」




「オーバーむずいんだもん!」





賢二郎が優しめに両手でボールを投げて




それを双子が順番に賢二郎に跳ね返す




バレーを始めたばかりの頃




同じ方法で賢二郎に特訓してもらった記憶がある




懐かしい気持ちで外を見ていると




オーバーの軌道がずれて




視線をこちらに向けた3人が私に気がついた






「あっ!ねーちゃん!」




「起きたの!」






ボールを抱えながら




スタスタと駆け寄って来る双子




よく見ると春樹は腕が




夏樹は指先が赤くなっていた




想像以上に練習していたみたいだ






「バレーの練習?」




「うん!」




「にーちゃんが練習見てくれてるの!」




「へぇ、よかったね。」




「俺、今日はいつもよりボールの扱い上手にできた!」




「お、俺も!俺も今日はいつもよりも距離感掴めてるんだよ!」




「お姉ちゃんよりも賢二郎の方が上手だし、これからは賢二郎に教われば?」




「「やだ!!」」




「えなんで」






“白布賢二郎と白布A”

”どちらがバレーが上手ですか?“




この質問を聞かれたとしたら




両親や兄さん、周りの人全員が




多分口を揃えて答えるだろう






“それは、白布賢二郎です。“ って







「上手い人に教わった方が上達早いよ?」




「やだー」




「Aねーちゃんがいい」




「なんでよ」




「だって…」




「そりゃ…」








____ねーちゃんのバレーが好きだから








賢二郎が息を呑む音がしたのは




気のせいでないといいな
 
 
 
 
 

お兄ちゃんと私→←お兄ちゃんと捜索



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ぬぬ - ウインナーのくだりで察してしまい吹きました、、 (12月19日 16時) (レス) @page17 id: 74e0460151 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ますもも | 作成日時:2023年10月22日 3時

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