怪盗の相棒は探偵で彼の想い人です【名探偵コナン】【まじっく快斗】

８７：久しぶりの笑顔 ページ48

快「…そろそろ嘘つくのやめてくれよ」


「…」

わかってる

快「そんなに俺、信用無い？」


そうじゃないんだよ


一番信用してるんだよ


でも、私は信用される資格も、一緒にいる資格もないから


だから…

「信用位してますよ」

強がりなのかもしれないってわかってる


本当は頼りたいって思ってる自分がいるのも知ってる


でも、そこでその気持ちを殺さずに頼ってどうなる？




迷惑をかけるだけじゃないか



快「だったら…頼ってくれよ」


さっきと比べて様子がおかしいと思って顔を上げる


「！何で…」





どうして、何で君が




＿＿＿私のせいで




何で君の方が泣きそうな顔してるの






・





「…ごめん」


いつまでも嘘をついているお前を見てる方がつらかった＿＿


「今まで嘘ついて


迷惑かけたくないからって逃げて


快斗のこと考えてなくて


ごめん」

そうやって力なく笑うお前


快「やっと笑ったな」

「…そうかも」


＿＿だから久し振りにいつもみたいな虚勢張ってないで、笑顔を見せて欲しかった


快「確かに今回は色々あったし、希穂が傷つけたくないって思ってたのもわかる。
でも…そんな方法じゃもし俺達に危害を加えられることがなくなっても
もし今回みたいなことがなくなったとしても。




お前が救われないから」


掴んでいた手を離してトンっと希穂の額に拳を当てる


快「これから先もどうしたってこういうことはまた起こるかもしれないし、もっと大変なことが起こるかもしれない
その為にも逃げずに戦っていけばいいじゃないか」


だからそんな申し訳ない顔するなよ

快「勿論、俺も協力するからさ」


たまには人のことちゃんと頼って泣いてもいいから


「ん…」


そうやって泣くのを我慢してるのを止めようとまでは言わないし、どうせ泣けって言っても泣かないかもしれないけど


「…ありがと」


快「お互い様だろ？」


また今までと同じように、君には隣で笑っていてほしいから


”ごめんなさい”じゃなくて”ありがとう”を




快「さ、帰ろうぜ」


「もちろんっ」


俺も、お前も素直に云えるようにしていきたいと思っても



今は無理でも、いつかお前に俺の本当の気持ちを伝えても…いいですか？

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