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86:伊達に相棒やってねぇよ ページ47

どうやって言い訳をするか考えながら快斗君に掴まれた肩から手を外す


「確かに私が面と向かって取引することはないです。でもそれが今回に当てはまるとは限りませんよね?」



結局考えた結果一番簡単な言い訳しか思いつかなかった。でも面倒にし過ぎればし過ぎるほどばれる確率だって高くなるのだろうからこれくらいの嘘をついた方がまだいいだろう。

快「確かにそうかもしれねえが」

手をどかしたことによって離れたにもかかわらず目を見据えたまま近づいてくる快斗

快「…だったらどうして」



やっぱり君は変わらないよね、どんなに私が離れてても。そんなの当たり前だとはわかってるけどさ


ねえ、ひとつ、一つだけ君に聞きたかったことがあったんだ

君はどうしてそこまで私にこだわるのかな

代わりの人間なんてどこにでもいる

私よりも役に立つ人なんて

なのにどうして君は一人にしてくれない

どうして___









快「だったらどうしてそんな顔してんだよ」

「!」

希穂なりには笑えていたのかもしれないし、他の人から見たら普通に笑えてたのかもしれない

でも俺からみたら全然そうは見えなかった。

…自分の事ばかり責めて、人には隠して。とにかく自分の事を追い詰めて、それでも尚笑おうとしてる表情。

快「どうしてあの時と同じ顔してんだよ」

俺の事を助けに来た時も、同じ顔をしていた



自分のせいで、これは自分が責任を取らないと、そういう顔

今の一言で何を言おうとしたのかわかったのかまた笑うと手で顔を覆う

そのせいで表情は分からなくなってしまっていた

「…そうだとしても、今の君に関係あるのか」

一切の感情を捨てたような、そんな言葉

人を突き放す時、人を追い詰めるときの希穂の独特な話し方

今の場合は、俺の事を突き放そうとする話し方

「私は君のことを嫌うと言ったはずだ、離れるとも。


…確かに私はここに戻ってきた。でもそれは私のただの我儘なだけであってもう君達の近くにいようなどという考えなど毛頭ない」


でも、その声は…震えていた

俺のことを突き放そうとしてるのはわかってる、それを希穂が望んでいることも

「君がどう捉えているのか知らないが勝手に思い違いするのはやめて貰えると……!!」


快「それがお前の本心なのかよ」

「…どうだっていい。









何がしたいのか知らないけど、離してくれる?」








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シリアスなげぇ((

87:久しぶりの笑顔→←85:嘘つき



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極・吹雪姫 - がんばれ、、、です (2019年5月1日 15時) (レス) id: c4455a25af (このIDを非表示/違反報告)
いえーーー - 夢主と快斗でポッキーゲーム!あ、でも夢主ポッキーゲーム知ってるかな? (2019年5月1日 15時) (レス) id: c4455a25af (このIDを非表示/違反報告)
木城時雨(プロフ) - 道化師ロキさん» ありがとうございます!続編もう少しで出すのでよろしくお願いします! (2017年8月24日 11時) (レス) id: f8eb10b8b4 (このIDを非表示/違反報告)
道化師ロキ - とっても面白いです!応援しています!頑張ってください!! (2017年8月24日 10時) (レス) id: 091673db49 (このIDを非表示/違反報告)
木城時雨(プロフ) - 藤堂ナオミさん» 沢山コメントありがとうございます!頑張ります!! (2017年8月17日 20時) (レス) id: f8eb10b8b4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:木城 時雨 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2017年6月9日 21時

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