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68:一応、心配しました ページ29

“何で助けられなかったんだ。他にも手があった筈だったんじゃないか…どうしてだ、何がいけなかったんだ!”


って…まぁ私とは違ってそういうの慣れてなさそうだもんなぁ…


行くべきかほっといて待つか


迷った挙句、結局居ても立っても居られなくなり


私は最低限のものを鞄に入れて快斗君の家を飛び出した





一方変わって快斗は…





途中通過点であるビルの屋上の物陰で立っていた


脳内を巡り続ける映像



“ボクもパパみたいになるんだ!”


“だからこれからも悪党に悪夢を見せ続けなければならんのだ

この仮面をかぶってな!”


そして…ナイトメア…いや、ジャック・コネリーさんの遺体の前で泣いていたケンタ…


あの子のように泣きこそしなかったものの、どこか昔の自分と重ねたあの姿…



もう二度と、こんな事件起こしたくなかったはずだったのに

怪盗をやっていても、今日ほど後悔したことはなかった

幼馴染をだまし続けるのも辛いことだった。でもそれ以上に今の自分の無力さを見せつけられたようで、それが悔しかった

何か、何か助ける方法があったかもしれなかったのに…どうして助けられなかったのだろう




快「はぁ…そろそろ行かねぇと…心配させちまってるかもしれねえしな」


待ってろって言ったの俺の方だしな…


そう思ってまた屋上から飛ぼうとした時だった


「心配させてるかも?既に心配しましたよこの馬鹿野郎が」


不意に後ろの方から聞こえた声に慌てて振り向くとそこには希穂が。


快「お、お前…何でここに…」


家にいる筈の助っ人の突然の登場に驚きが隠せなかった


「何でかですって?このルート考ええたの誰だと思ってるんですか?…いつまでたっても帰ってこないから来てみたら」


そう言ってゆっくりと近づいてくる希穂。


俺の目の前まで来ると立ち止まり、グッと肩を掴む


「いっつも言ってますよね、快斗君抱え込みすぎなんですよ

君のお父さんの事といい、一人で怪盗やってることと言い

どうしてもっと頼ろうとしないんですか、何で一人で何とかしようとするんですか?

君の傍には君の事心配して助けたいって思ってる人が

たくさんいることにどうして気が付かないままなんですか

私だって快斗君のこと手伝ってる一人なんですよ

心配だってします!だからもっと頼ってくださっていいんです」


そこまで言うと手を離す。そしてだから…と呟く希穂



「辛い時は我慢しないでください」

快「!!」

69:君には前を向いて生きてほしいから→←67:ある日のお話。〜過去編〜



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極・吹雪姫 - がんばれ、、、です (2019年5月1日 15時) (レス) id: c4455a25af (このIDを非表示/違反報告)
いえーーー - 夢主と快斗でポッキーゲーム!あ、でも夢主ポッキーゲーム知ってるかな? (2019年5月1日 15時) (レス) id: c4455a25af (このIDを非表示/違反報告)
木城時雨(プロフ) - 道化師ロキさん» ありがとうございます!続編もう少しで出すのでよろしくお願いします! (2017年8月24日 11時) (レス) id: f8eb10b8b4 (このIDを非表示/違反報告)
道化師ロキ - とっても面白いです!応援しています!頑張ってください!! (2017年8月24日 10時) (レス) id: 091673db49 (このIDを非表示/違反報告)
木城時雨(プロフ) - 藤堂ナオミさん» 沢山コメントありがとうございます!頑張ります!! (2017年8月17日 20時) (レス) id: f8eb10b8b4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:木城 時雨 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2017年6月9日 21時

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