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61:降りたまでいいよ…何してんの ページ22

高木がたずねる。


「話は後で」


キ「飛行船を追ってください」


キッドの言葉に、佐藤はうなずいて操縦士に「飛行船を追って!」と指示した。


キッド、カルーア、コナンは顔を見合わせて、ニヤリと笑った。





飛行船を追うヘリコプターは、海上からやがて三重県布引山地の上空に出た。


「いました!飛行船です!」


コナンたちは操縦士が指さす方向を見た。


すると、前方に飛行船が小さく見えて、カルーアは身を乗り出して操縦席に手をかけた。


「近づいてください。犯人たちに気づかれないよう、十分高度をとって」


「了解!」


操縦士は高度を上げ、飛行船の後方上空から接近していった。


キ「風向きと、今のヘリのスピードは?」


「東南東、時速ニ百キロ!」


操縦士の言葉にカルーアはうなずき、後部席に座りなおした。


「このまま進んで、追い抜いた辺りで飛行船にスピードを合わせてください」


佐「希穂ちゃん……?」


佐藤と高木は意図がわからず、不思議そうにキッドとカルーアを見つめる。


やがてヘリコプターはかなり上の高度から飛行船を追い抜き、前へ出た。


キッドとコナンは窓から手を出して、フンフン…とうなずく。


佐「工藤君、一体何を……」


佐藤がたずねると、三人はヘッドセットを外した。


「それじゃあ、私たちはこの辺で失礼しまーす!」


カルーアがそう言うとキッドがコナンを抱え、ドアを開けて空中へ飛び出した。


佐藤,高木「ああっ!」


佐藤と高木が慌ててドアから下をのぞくと__ハンググライダーの翼がバッと開き、新一と希穂の制服が宙を舞った。


佐「キッドにカルーア__!?」


高「ええっ!?」


佐藤と高木が目を丸くして見つめる中、キッドとカルーアはコナンを抱きかかえたまま空中を滑空し、飛行船の屋根に着地した。


が、ハンググライダーの翼が風にあおられて身体が後退していく。


キッド,カルーア「うわああああ!」


キッドとカルーアは飛ばされないように必死で踏ん張りながら飛行船の屋根を後ろ向きに走った。


カルーアは翼をすぐさましまう。


立ち止まれたカルーアの横をキッドとコナンが通り過ぎていく。


コ「翼、翼!翼を早くしまえ!」


キ「おめえが邪魔でスイッチが押せねえんだよ!」


コ「くそっ!」


キッドに抱きかかえられたコナンはキッドの白いスーツの下に手を入れて探った。


キ「わっ!おい、どこ触ってんだ!アハハハ、やめろ!」


コ「じっとしてろ!スイッチ押すから!」

62:投げなくても振りするのやめれ、怖いわ→←60:ねえ何がしたいんだい。私要る?



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極・吹雪姫 - がんばれ、、、です (2019年5月1日 15時) (レス) id: c4455a25af (このIDを非表示/違反報告)
いえーーー - 夢主と快斗でポッキーゲーム!あ、でも夢主ポッキーゲーム知ってるかな? (2019年5月1日 15時) (レス) id: c4455a25af (このIDを非表示/違反報告)
木城時雨(プロフ) - 道化師ロキさん» ありがとうございます!続編もう少しで出すのでよろしくお願いします! (2017年8月24日 11時) (レス) id: f8eb10b8b4 (このIDを非表示/違反報告)
道化師ロキ - とっても面白いです!応援しています!頑張ってください!! (2017年8月24日 10時) (レス) id: 091673db49 (このIDを非表示/違反報告)
木城時雨(プロフ) - 藤堂ナオミさん» 沢山コメントありがとうございます!頑張ります!! (2017年8月17日 20時) (レス) id: f8eb10b8b4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:木城 時雨 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2017年6月9日 21時

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