怪盗の相棒は探偵で彼の想い人です【名探偵コナン】【まじっく快斗】

４２：お誘い ページ3

「はい、もしもし？何か用？」


先ほどの一連の騒動で少しぶっきらぼうな希穂の声。


《お前どうかしたのか？》


コナンから発せられた疑問に自分の表情に気がついたのか笑顔になる



「ごめんごめん、何でもないよ。で、このタイミングで電話ってことは？」


何の為にシャーロックが電話してきたのかわかった気がするな。
と暗に伝えると、コナンはやっぱこいつには敵わねえ…苦笑いをしながら要件を言う


《今度俺が乗る園子んとこのじいさんの飛行船、お前も乗らねえか？》



「う〜ん、ちょっと待って」



やっぱり…と希穂は快斗の方を向き、“誘われたんだけどどうしよう”と声に出さずに伝えると



“いや断れよ”とこちらも声に出さずに返してきた。まあそうだわな



「悪いんだけどその日は用事があってさあ」




《この前お前が言ってたエラリークイーンのYの悲劇の初版本。来てくれるなら》



「う…」



それは希穂が前から欲しがっていた本。怪盗をする為には絶対に断るべきなのだが、Yの悲劇は手に入れたい。



「…用事変えられないか相談してみる、また電話する」



あ、おいちょっと待てクリスティ！という電話からの声を無視して電話を切る



快「なんで断わんなかったんだ？」



「欲しかったけど手に入ってない本を餌につられて葛藤してた」



と何のためらいもなく即答するとお前なあ、と呆れたような声



快「それ簡単に手に入らねえのかよ

「無理。」

…ハァ。どうしてもなのか？」


「うん。」


快「しっかたねえなあ〜」

そう言って快斗は提案をしだした

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