・ ページ35
『車に乗せられてどれくらい経ってる？』
私が目覚めてからも随分と時間が経ってる
JM「わからない。おそらく５、６時間は経ってると思う
・・・・どこか遠いところに向かってるのは確かだね」
もうおしり痛くて死にそう
なんてジミンは悪態をついた
おそらくここはトラックの荷台で
私たち以外何もなかった
私は痛むお腹を抑えてジミンに駆け寄った
両手を手枷で縛られている
何回か壊そうと試みたのか
金属と肌が触れている部分は赤く血が滲んでいた
『・・・・痛い？』
JM「・・・・別に。こんなの慣れてるから平気」
なんて口では言ってるけど
呼吸は次第に乱れていってる
だれがこんなひどいことを
何の役にも立てないけど
少しでも痛みが飛んでいきますようにと
ホソクが教えてくれたおまじないを
ジミンの手に触れて唱えた
本当に何もない？
何か手助けになるものが落ちてるかもしれない
もう一度探そうとジミンに背を向けた時だった
)))ぐっ
『・・・わ！』
急に目の前に手枷が見えて
ぐっと引き寄せられる
ジミンは手を輪っかにして
その中に私を閉じ込めて引き寄せた
『え、なに』
JM「お前も怪我してるんだから動くなって」
『・・・・わかったから離して』
ジミンの足と腕の間に挟まって
ぎゅっと抱きしめられる
私が撃たれた時に抱きかかえてくれたように
ジミンの匂いを強く感じた
それに
耳元で
少し掠れた声が震えてムズムズする
なんか、よくない気がする
JM「んー？」
『っ、・・・ねぇ耳元で喋るのやめて』
JM「・・・・耳弱いんだ。ふーん」
さっきまでのジミンはどこにいったんだってくらい声が甘い
本当にどうしたの！？
JM「あー、無理。疲れた。マジで死にそう」
私の肩にこてんと顔を置いたジミン
おでこをぐりぐりしてくる様子は
まるで小さな子供のようだった
『あんたが余計な喧嘩ふっかけるからでしょ』
JM「こんなことになるなんて思ってなかったんだもん」
『だもん、って・・・・はぁ』
JM「だから言ったんだ
恋なんか・・・・するなって・・・」
『・・・・・・ジミン？』
JM「人を・・・・・・ダメに・・・する、から」
『え、ジミン？大丈夫？・・・・・・・・寝た？』
耳元で
すう、すうと規則正しい呼吸が聞こえてきた
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 346人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ちゃろすっこ(プロフ) - 天音さん» わー！！コメント嬉しいです(๑>◡<๑)更新の励みになります。かんばります！ (2022年10月3日 21時) (
レス) id: ba16a42c1e (このIDを非表示/違反報告)
天音(プロフ) - とても楽しく読ませていただいています！夢主がかっこよくて、好きです！これからも楽しみにしています！更新頑張ってください！お体にはお気をつけて！ (2022年10月1日 14時) (レス) @page48 id: 911a23b9c7 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ちゃろすっこ | 作成日時：2022年8月25日 14時
