惚れ薬飲ませてみた【TH】

改めて自覚した気持ち ページ26

電車に乗っている間


横に座っている間も、手は繋がれたままで
向かい側に座ってる女の人が

羨ましそうに見てくるのがすごく伝わって



だめだよ


今のテヒョン君は私のだよって




付き合ってもないのに
欲張りな自分がもくもくと膨れ上がっていくのがわかった。










電車に乗っている間
スマホで見つけた面白い動画とか
可愛い動物の写真を彼は見せてくれるんだけど

見せてくれる画面に反射したテヒョン君の顔ばっかり見てたってバレたら
テヒョン君は怒るかな



















『家まで送ってもらっちゃってありがとう』





「いえいえ！夜中に女の子1人は危ないからね」






『私は大丈夫だよㅋㅋㅋ』





「昼間ナンパされてた人の意見は信用しませーん」






え？




あれナンパだったの？






「やっぱり。その顔はわかってなかったでしょ」




『・・・私、ナンパとかされたことなくて』





「Aちゃんが気づいてないだけで多分たくさんされてると思うよ？





・・・・・それか、横に強力なSPがいたからされてないだけか」









sp？




誰だろう





そんな人いなかったけど・・・




「・・・・・ま、いいや。これからはちゃんと断るんだよ？」






『・・・・うん。わかった！』










「ん。いいこ」







『わっ』






先輩みたいに頭をぽんぽんと撫でられる



でも、先輩とは違う
胸のときめき









『・・・・・・・今日はありがとう





本当に、テヒョン君のおかげでずっと楽しかった』









「Aちゃんが楽しんでくれてよかった





俺もすごく楽しかったよ。



また遊んでくれる？」








『もちろん！あそぼ！』







そういうと


テヒョン君は
口を四角くして笑った











あぁ








やっぱり









私、テヒョン君が好きだ




ナムジュン先輩じゃなくて



テヒョン君が好きなんだ。




「じゃあね。あったかくして寝るんだよ」




『うん！テヒョン君も気をつけて帰ってね。おやすみ』











、

















「Aちゃん」

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