#4 紅葉先生 ページ4
数時間後…
紅葉先生に、起きて気づいたらここにいたということを話したり、
帝国図書館や紅葉先生のこと、潜書や有魂書のことを聞いたりしていれば、
あっという間に時刻は昼過ぎになっていた。
「ううむ、不思議なこともあるものだな…」
紅葉先生は私の話を親身になって聞いてくださった。
「尾崎一門は個性豊かな弟子たちもいるが、それも面白いうえ感慨深い。
…Aが入ってくれるなら、我が面倒を見よう。もちろんお金のことは気にしなくてもよいぞ」
なんて言ってくださるのだ。
……優しすぎやしないか…うん、神様だ。
紅葉先生の第一印象は「神様」だったが、それは今も同じである。
ほかにも紅葉先生はいろんなことを教えてくださった。
その情報から謎を紐解いていくと、なぜこうなっているのか…大体の予測はついた。
さっきの推測通り、私は寝ている間に不思議な場所へ来てしまったようだ。
…………
……いや、全然予測ついてないよ。わからないよ！←
それはいったいなぜなのか。偶然なのか…それとも運命なのか…
謎だらけ。…………まるで小説の主人公にでもなった気分だな〜…
なんて思っていると
ぐう〜
盛大にお腹が鳴った。
「うわあっ…す、すみませんっ…！！」
慌ててお腹を押さえる。
その光景を見た紅葉先生はふふ、と笑みをこぼした。
かああ、と顔が熱くなっていくのを感じる。
うわーっ…！絶対食いしん坊とか思われた！！それあながち間違いじゃないけど！
甘いものならいくらでも食べられるけど！
これは恥ずかし過ぎる……！！
早速黒歴史を作った私に、紅葉先生は優しい笑みを浮かべる。
「うーむ、我はかなり長い間話していたようだな…楽しくてつい、時間を忘れていた…
はは、よければだが、続きは食堂で話さんか？」
「よ、よろしいのですか！？ぜひ…！！
はあ……幸せです…紅葉先生…神様…」
「心の声が漏れておるぞ」
なんて会話しながら、食堂に向かった。
図書館を出たあと、渡り廊下を歩きながら思ったことがある。
…広すぎる。
「ひ、広いですねっ…迷子になりそう……」
私は重度の方向音痴である。
「重度」の方向音痴である！(大事だから二回言った)
あまりの広さに目を回していると、紅葉先生が
「慣れるまでは我と共に行動することにしよう」
なんて言ってくださって何にも心配することはなくなった
……はずだったのだが。
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黒井 ショウ - 本当に面白い作品です！続きは書かないのでしょうか？書いてくれたら嬉しい限りです！ (3月11日 9時) (
レス) @page5 id: 8032af1e8b (このIDを非表示/違反報告)
水月YU-NO - 私も、尾崎一門大好きです！紅葉先生、いいですよね。更新停止中は残念です･･･ (2020年8月9日 14時) (レス) id: 26534efd0e (このIDを非表示/違反報告)
由良 - すごく面白いです！更新、頑張って下さい！ (2020年5月10日 16時) (レス) id: 752347c070 (このIDを非表示/違反報告)
凛々 - 私も尾崎一門好きなんです！更新頑張ってください！プレッシャーをかけているつもりはありません( ；-｀д´-) (2020年5月8日 13時) (レス) id: 9f94443348 (このIDを非表示/違反報告)
紫羅那(プロフ) - 頑張ってください！！！応援しています！！ (2018年12月26日 17時) (レス) id: 824c90f62e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もも x他1人 | 作成日時：2018年12月18日 0時
