君がいない世界なんて、嫌だ。2

番外編 75日 ページ26

弟よりできたこと。
______________________________________

僕は体が弱かった。
だから学校にも行けず、たまに外に出る程度しか出来なかった。

だからか、途中から珍しく両親が僕にお金をかけて家庭教師を雇ってくれた。

月に一回くらいだけど家庭教師が家に来ることになった。
月に一回でも、体調の悪い日は断っていた。

「Aくん…頭いいわね、もうここまで進んだわよ」

家庭教師は感心しながらも驚いている。
僕はそんなのにも返事はしなかったけど。

「じゃあ次はもう少しレベルを高くしましょうね」

そういうと次の問題式を出された。
今の僕の歳の子が何処まで出来るかは知らないけど。

「あら、ここも覚えちゃったわね…教えがいはあるわ」

態度が悪い僕でも、関心からか笑っている。
そしてある日、家でテストをした。

「あら…全部90点代…凄いわ」

それは両親も驚くレベルみたいだった、だが褒められない。
今迄勉強してない分、凄いって意味だろう。

そう思っていた。
そのあと、夕陽が僕のやったテストを見て驚いていた。

「なに、レベルの低いって言うの？悪かったね」

そう言うと夕陽が驚きながら首を振る、横に。

「い、いや…俺、今ここ習ってる…けど、結構難しいところだぞ…」

そう言って、そのあとたまに勉強を教えてくれと言う事があった。
けど僕は教えることはなかった。

ここで僕が気付いたこと。
夕陽より頭が良かったこと。

(勉強は夕陽は普通レベルです)

ーENDー

新作オリジナル作品→←番外編 74日 "

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す