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63日 ページ13

もう長くないのが分かっていても不安、恐怖、長く生きたいとかいう欲望が襲ってくる。

僕の誕生日の季節となると雪がさんさんと降ってきて、体力的にも生命力的にも自信がない。

こんなに声をかけてくれる夕陽も気付いている。

「…っあ、ちょっとお手洗いに行ってくる…」

この時間になると夕陽は席を立つ。
夕陽とすれ違いで看護師が入ってくる。

「熱測りますね…あとは体のマッサージもします」

毎日この時間に一日三回の検診だ。
体のマッサージは動かない僕の血液の血行を良くするためにも行われている。

「ちょっと失礼しますね…」

菌などを持ってこないように皆そういう服をきている。
服がカサカサと音を立てる。

何分かゆっくりと腕を動かしたりすると看護師は出て行った。

点滴とかもこの時変えるから、この後すぐは消毒などの独特の匂いがキツくなる。

「検診…とか、終わったか?」

匂いがキツい筈なのに、夕陽は顔をしかめずに僕に話す。

夕陽は帰ってきた後の目は真っ赤で少し腫れている。
それなのに、嫌な顔もしないで笑う。

気を使ってくれるのは嬉しい。
だけどハッキリ言ってくれないことが一番僕にとって嫌で仕方が無い。

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明月浅葱(プロフ) - めっちゃ泣きました! 俺、病系好きなんであまり泣かないんですが、こんなに泣いたの初めてです! (2022年11月13日 16時) (レス) @page30 id: 2a22133648 (このIDを非表示/違反報告)
金木犀 - 目が晴れそうなほど泣いてしまいました。素敵なお話を完結させてくださりありがとうございます! (2021年12月21日 0時) (レス) @page30 id: b5d4ecbe80 (このIDを非表示/違反報告)
明日香 - 涙が止まらない位感動しました。 (2016年9月18日 14時) (レス) id: a56b4ade72 (このIDを非表示/違反報告)
桃崎星(プロフ) - 涙が止まらん (2016年2月22日 22時) (レス) id: 308057f239 (このIDを非表示/違反報告)
ぁぃぅぇぉ。 - 久しぶりに小説で泣きました…。それはもうボロボロと(笑 とても素敵なお話でした! (2015年9月9日 14時) (レス) id: 76adb82bc6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:堕天使の使い手 | 作者ホームページ:http:/  
作成日時:2015年7月13日 0時

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