君と俺を繋ぐ約束。【カゲプロ】

幸せな日々…34 ページ34

そして俺達はアジトについた。
俺はAが喜んでくれるか心臓をバクバクさせながらドアを開けた。

するとパンパンッと盛大なクラッカーと紙吹雪が降ってきた。
Aは唖然としながら目を見開いた。

「よ、喜んでくれた…っすか？」

セトの緊張した掠れ声がした。
それと同時にAが下を向いて何か言いたげだった。

「き、気に入らなかった…か？」

俺が冷や汗を流しながらAの顔を覗き込もうとすると、いきなりAが声を出した。

「みんなっ！！ありがとう！僕っ…僕感動した！」

そういうとAの瞳から滴がぽろっと流れ出た。
そして俺は車椅子を引き、テーブルまで運んだ。

「ほら、前は俺が…だからさ、そのっ」

俺はだ頭をポリポリかきながらいった。
俺は今日のために、Aの大好きで欲しがっていた帽子を買っていた。

それにAパァッと明るくなり、その帽子をすぐさまかぶった。

「ありがとうキドッ！嬉しいよ！」

そういうと手招きした。
俺はなんだろうと顔を近づけた。

すると、耳元でみんなに聞こえないくらいに囁きキスした。

「キド…明日、デート行こう？」

その言葉が耳に残った。
デートか…俺は顔を赤らめながら静かに頷いた。

そしてみんなでご馳走やトランプゲームをしながら遊んだ。
その日は久しぶりにみんな笑いが絶えなかった。

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