君と俺を繋ぐ約束。【カゲプロ】

幸せな日々…21 ページ21

そして退院パーティが始まった。
みんないつも以上に騒いで、みんなAのところに居た。

Aも幸せそうで、俺なんか空虚みたいで。

当たり前だろう、今夜の主役だし。
だが、俺は心がズキッと痛んだ。

可愛いマリーやキサラギ達に取られそうな気がして。
俺はそっと部屋に戻った。

そしてベッドに横になり、静かに泣いた。

「Aのばかっ...」

するとドアがコンコンッと音がした。
「だ、誰だっ」と言う前に開いた、そこに居たのはAだった。

俺は急いで目をこすり、涙を拭いた。
そしてAに聞いた。

「ど、どうしているんだ？お前は主役だろ」

するとAがギュッと抱きしめてきた。
そして俺の耳元で囁いた。

「ごめんね...キドがいなくなって、心配で抜けてきた」

そういうとより一層強く抱きしめてきた。
Aは暖かくて、俺も抱きしめ返した。

「ばかっ…主役が抜けてくるなよっ、ったく」

そう言うと俺はAの肩の上で静かに泣いた。
するとAは背中をさすりながら「ごめんっ」と言った。

そして俺はそのままAの肩の上で寝てしまった。

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