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『…その場合、阿部ちゃんが覚えてないとだよ？』
阿『うん。覚えとくよ。もしAが忘れちゃったら、いつでも俺が教えてあげる』
『……わかった。じゃあヒントは…"あべちゃんが、おしえてくれる"、…っと』
阿『ふ……そんなかわいい書き方してくれんの？笑』
『阿部ちゃんが言うたんやん、笑』
阿『なんか恥ずかし〜…でも悪くないね、』
『ん？』
阿『こういうの。なんていうか…俺がAのセキュリティ守ってるみたいで、なんか、カッコよくない？笑』
『……それって…』
阿『…？』
『いつもやん。』
阿『えっ。笑』
俺そんなに過保護かなぁ、と自覚してるだろうにどこか他人事な笑顔。
こうして、パスワードは『1127』で登録されたのだった。
「そうだ…完全に忘れてた、」
阿部ちゃんに言われて、ようやく思い出したそのパスワード設定。
…せめてヒントの段階で思い出して、自分で気付くべきじゃない？
阿部ちゃんに聞くまでもなく…
阿「でも俺が覚えてたから、ちゃんとヒントが機能したね」
「えぇ…なんか、それやったらダメな気するねんけど……」
もし忘れちゃっても阿部ちゃんが助けてくれるっていう安心感から、覚えるのにいつもより危機感を要さなかったのかもしれない、私。
阿「…ダメなの？」
「んー…これやといちいち阿部ちゃんのお世話になってまうし、」
阿「いいじゃん」
「え？」
阿「だってこうしとけば、こうやってAが俺のところに来てくれるわけでしょ？」
「ん…？」
阿「それは嬉しいもん。何ならもっと来てほしいし。他のパスワードもぜーんぶこうやって俺なしじゃ解けないようにして、ずーっと俺にくっつけときたい。」
「……んふ、何それ…？笑」
なーんてね、とかるくかわいく笑った阿部ちゃん。
何だか…
…ぎゅう、とお腹に回した腕が勝手にキツくなって、一体化しちゃいそうなくらい、ぴったりと身を寄せる。
阿「ふふ、ほらね、」
「…体が勝手に」
阿「勝手に…？笑」
「…勝手に、阿部ちゃん大好きーって、なってる…」
阿「えぇ〜なに、かわいいこと言ってくれるじゃん」
俺も大好きだぞ〜って笑いながら、絡まる腕を優しくぽんぽんしてる。
…これ。
「どうにかして、」
阿「いや、そのままでいてもらって」
…どうしよう、腕を解けない。
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黒葡萄(プロフ) - にゃんころがりさん» いつもありがとうございます！お仕事お疲れ様です…！ちょっとでも癒しになってくれたら私も嬉しいです(´˘`)♡ 良いお年をお迎えくださいませ〜！ (2022年12月30日 17時) (
レス) id: 9de473efb1 (このIDを非表示/違反報告)
にゃんころがり(プロフ) - 更新ありがとうございます(^^)仕事の休憩中に更新通知が来て癒やされたくて飛びついて読ませてもらいました！さくまさんとのお話で癒やしパワー倍増でした！ありがとうございます。良いお年をお迎えください(*^^*) (2022年12月30日 16時) (レス) @page36 id: 2f2c4b7be0 (このIDを非表示/違反報告)
黒葡萄(プロフ) - にゃんころがりさん» ありがとうございます！そんな！その一度がとっても嬉しいです！コメントもありがとうございます*ˊᵕˋ* (2022年12月17日 16時) (レス) id: 9de473efb1 (このIDを非表示/違反報告)
にゃんころがり(プロフ) - 更新ありがとうございます(*^^*)どうして♡や投票は一度しか送れないのか…と悲しくなっちゃう位毎回楽しませてもらってますー！ (2022年12月16日 23時) (レス) @page21 id: 2f2c4b7be0 (このIDを非表示/違反報告)
黒葡萄(プロフ) - にゃんころがりさん» ありがとうございます！(^^) 嬉しいです〜〜いつも素敵な感想送ってくださるので語彙力ありまくりですよ( ˶'ᵕ'˶)！笑 またこれからも楽しんでもらえたら嬉しいです！ (2022年11月29日 17時) (レス) id: 9de473efb1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒葡萄
| 作成日時：2022年11月25日 7時
