変化 ページ22
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それから数日、
私は大学とバイトとバンド(?)の
掛け持ち生活が続いた。
やることが増えて忙しくなったのに、
私の日常は充実感に溢れてきている。
…と、そこでようやくやって来た、
ゴールデンウィーク。
今日は、いよいよ忠義先輩に会う日だ。
錦「章ちゃん席取ってくれてるって」
「あ、そうなんですね」
夕方、私は亮先輩と二人で
歩いて待ち合わせのお店へと向かっていた。
章ちゃん先輩が気を利かせてくれて、
先にお店に入っているそう。
忠義先輩もまだ来ていないらしい。
「…忠義先輩、どんな感じかな…」
錦「なに、気になんの？」
「えっ、いや…まぁ…笑」
錦「ふーん」
思わず呟いた一言を逃さずに拾った亮先輩。
聞いといて ふーん って。笑
夕暮れの薄暗い中、
ゆったり歩くのなんて久しぶりで、
気分も良くなってきた。
涼しい風が気持ち良い。
…それに、隣には亮先輩が歩いてる。
幸せだなってじわじわと実感する。
「…楽しみですね」
錦「そうやな、笑」
密かにテンションが上がっていることを
見抜いたのか、
笑いながらそう返してくる亮先輩。
すると、待ち合わせ場所の居酒屋が見えてきた。
もちろん、私がバイトしてる所とは別の。笑
安くて大学生もよく入るチェーン店。
緊張するなぁ、なんて思いながらお店に近付くと、
錦「…ちょっと待って」
「え…？」
歩くのを止められる。
そして、腕を引かれて、
電柱の影に隠れるように一緒に身を潜めた。
え？突然なに…？
錦「…あれ」
「あ…！」
先輩の指差す先は、その居酒屋の入口付近。
私達が歩いて来た方とは逆方向から、
二つの人影が見える。
あれは…
「…忠義先輩…！」
遠くからだけどきっと間違いない。
あの長身、ゆるっとした私服、歩き方…。
懐かしくて、何だか感動してしまいそうになる。
錦「…でもあの隣、誰？」
「確かに…」
顔までははっきりと見えないけど、
ふわっと巻かれた髪や
揺れるスカートからスラッと伸びた脚は、
確実に女の人。
忠義先輩が、その人と親しげに話す様子が伺える。
…何となく、
このまま身を隠していた方が良いと思った。
その時、
錦「…あ、」
「…！」
…入口前で、その二人がキスをした。
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黒葡萄(プロフ) - ゆっちさん» ありがとうございます！とても嬉しいお言葉です…。今まで以上に書くのが遅くなってきているので、頑張ります笑 (2018年8月9日 10時) (
レス) id: b14b83fbb2 (このIDを非表示/違反報告)
ゆっち - 本当にこの作品がめっちゃ好きです！最近そんな更新されてないので更新しちゃってください！これからも応援してます！ (2018年8月9日 8時) (レス) id: 97646d7482 (このIDを非表示/違反報告)
黒葡萄(プロフ) - おおおいさん» ありがとうございます！！ (2018年8月4日 5時) (レス) id: b14b83fbb2 (このIDを非表示/違反報告)
おおおい - この作品の更新があるたびに一人で「おぉ、、、、、!」(いやっふぅ〜!!!)←心の中でさけんでます(((続きが気になるぅ! (2018年8月3日 21時) (レス) id: b4b5488299 (このIDを非表示/違反報告)
黒葡萄(プロフ) - 春歌さん» ありがとうございます！ (2018年7月30日 18時) (レス) id: b14b83fbb2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒葡萄
| 作成日時：2018年7月4日 18時
