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安「Aちゃん、」
「はい」
皆で合わせて練習していると、
章ちゃん先輩に名前を呼ばれる。
亮先輩越しに顔を覗かせてる。
安「そこのとこさ、今より強く歌ってくれたら
もっとええと思うんやけど…」
どうかな？って優しく笑った。
章ちゃん先輩のアドバイスはいつも優しくて、
さり気ないけど言葉を選んでくれていると分かる。
…いや、無意識でこの優しさ、かもね。
「分かりました、そうします」
安「うん」
丸「…あの、俺もいい？」
「は、はい」
左を向いていると、
すぐ隣から遠慮がちに声が聞こえて、右を見た。
マル先輩がすっと私を見据える。
丸「Aちゃん、アドバイスされても
分かりましたって言うだけやけど…」
「…」
丸「受け身ばっかりやなくて、
自分から聞いていかなあかんと思う」
ぐっ、と痛いところを突かれたような感覚。
マル先輩の言う通りだ…。
でも、いつまでも人に聞いてばかりじゃ、
先輩達に頼ってばかりじゃ…
色んな思いが胸から溢れてくるけど、
言葉にして口には出せない。
安「まぁこれから少しずつ、な？笑」
「…はい」
章ちゃん先輩がフォローするように言って、
私はまた、頷くしかなかった。
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藍海「Aー、帰りスタバ寄らない？」
次の日の放課後、藍海に誘われた。
私の返事を待たずに、
今月の新作の素晴らしさを語り出すけど…
「あー…今日はちょっと」
藍海「ん？部活オフでしょ今日」
「そうなんだけど…」
スマホを開いて、LINEを確かめる。
亮先輩のトークルームを開くと、
『放課後空いてますか？』という
私からのふきだし。
その次に『空いてるよ。何か用事？』って
亮先輩からのふきだし。
「先輩に、自主練付き合ってもらおうと思って…」
藍海「あら」
「ごめんね」
それなら仕方ないねって諦めた様子で、
また今度のオフに行く約束をして藍海と別れた。
錦《部室で待ってる
ぽん、と今来た通知を見て、
急いで部室に向かう。
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黒葡萄(プロフ) - 花さん» コメントありがとうございます！これからどうなっていくのか、ぜひ見届けて頂けると嬉しいです！ (2018年3月14日 10時) (
レス) id: b14b83fbb2 (このIDを非表示/違反報告)
花 - 未来が気になるお話ですねー、是非大学生バージョンも見てみたい (2018年3月11日 19時) (レス) id: b46cbad2cc (このIDを非表示/違反報告)
黒葡萄(プロフ) - りこさん» コメントありがとうございます！そう言って頂けて本当に嬉しい限りです…！良かったらこれからも楽しみにしててください！ (2018年2月13日 13時) (レス) id: b14b83fbb2 (このIDを非表示/違反報告)
黒葡萄(プロフ) - 春歌さん» コメントありがとうございます！一番の要注意先輩です笑 (2018年2月13日 13時) (レス) id: b14b83fbb2 (このIDを非表示/違反報告)
りこ - もう毎回楽しみすぎてヤバイです もうこのお話大好きです (2018年2月12日 23時) (レス) id: e52a1f5f42 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒葡萄
| 作成日時：2018年1月7日 4時
