･ 2 ページ21
.
夕方、年越しそばを食べて、
早めにお風呂に入って、
時計を気にしながらこたつに入る。
毎年年末はだらっと過ごしてたから、
こんな風に気が抜けないのは新鮮。
毎年恒例の大晦日番組を観ながら、
今年も終わりだなぁって在り来りな気持ちになる。
高校に入ってからあっという間だったな。
今や私の生活は部活中心。
今日だってこうして先輩との約束で待ってるし…
「あ、」
もうこんな時間。
コートを着て、マフラーをくるっと巻いて、
ブーツに足を入れた。
玄関を出ると、吐いた息は途端に白くなった。
親に送ってもらって、
日付が変わる数時間前に最寄り駅に着く。
人が多いけど、スマホを開いたら
横《A
横《次来る電車乗ってな
横《俺乗ってるやつ
錦《横山くん、僕も同じ路線やねんけど
グルチャで堂々と私宛てに送ってるから、
思わず口元が緩んでしまう。
横《ちゃうやん、Aの駅の方が先やから
錦《言い訳とかええから。
横《ごめんて
村《年明け前に喧嘩すな！
《なんかすみません
《ヨコ先輩了解です笑
《亮先輩も待ってます！
錦《ありがとう！
大《Aちゃん大人やわぁ笑
横《誰が子供やねん
村《ムキになるなて
ホームで冷たい風に曝されながらも、
笑いをこらえるのに必死で寒さ半減。
マフラーで口元を隠すように覆った。
…と、ホームにゆっくりと電車がやって来る。
偶然、私の前で止まった車両にヨコ先輩が。
プシュー、とドアが開いて、
こちらに気付いた先輩の元へ乗り込んだ。
横「どうも、オトナなAさん」
「やめてくださいよ 笑」
電車の中は暖房が効いてて、
マフラーを少し緩めた。
すると、ヨコ先輩が「ん？」と声を漏らす。
「どうしました？」
横「…いや、めっちゃええ匂いすんなぁと思って」
「え、しますかね？どこから？」
横「お前や、笑」
あ、え、私？
まさかの私から？
「…あ、さっきお風呂入ったからでしょうか」
横「それや、そんな匂いする」
「…何か恥ずかしいんでやめてください」
横「ふっ、これくらいで恥ずいとか
やっぱお子様やな？」
「それ言いたかっただけでしょう 笑」
ていうかまだムキになってたんですか。←
そういうところが本当は可愛らしいだなんて、
後輩の口からは言えないけど。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 509人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ジャニーズ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
黒葡萄(プロフ) - 花さん» コメントありがとうございます！これからどうなっていくのか、ぜひ見届けて頂けると嬉しいです！ (2018年3月14日 10時) (
レス) id: b14b83fbb2 (このIDを非表示/違反報告)
花 - 未来が気になるお話ですねー、是非大学生バージョンも見てみたい (2018年3月11日 19時) (レス) id: b46cbad2cc (このIDを非表示/違反報告)
黒葡萄(プロフ) - りこさん» コメントありがとうございます！そう言って頂けて本当に嬉しい限りです…！良かったらこれからも楽しみにしててください！ (2018年2月13日 13時) (レス) id: b14b83fbb2 (このIDを非表示/違反報告)
黒葡萄(プロフ) - 春歌さん» コメントありがとうございます！一番の要注意先輩です笑 (2018年2月13日 13時) (レス) id: b14b83fbb2 (このIDを非表示/違反報告)
りこ - もう毎回楽しみすぎてヤバイです もうこのお話大好きです (2018年2月12日 23時) (レス) id: e52a1f5f42 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：黒葡萄
| 作成日時：2018年1月7日 4時
