君だけじゃない ページ18
龍友side
昼休みに、購買で買ったパン持って隣のクラスに行けば、やっぱりAの様子はなかった
「A、来てないんか?」
亜嵐「うん。休むって」
「…そっか」
いつも通り、机に座れば普段うるさい隼も黙って弁当食べてる
Aがいないから、くだらないやり取りすらないし
…はあ。こんな違うんやな
裕太「ごめん。俺のせいやなきっと」
玲於「それは…」
みんな、ほぼ無言で食べてたらバツの悪そうな顔でそう呟いた裕太
裕太「いや、俺さ、立花さんのことよく思っとらんかったから」
亜嵐「え?」
なんでや、あんな良い奴
Aのこと、嫌いになるやつなんておらんやろ
裕太「初日に、この子は翔吾の彼女だって気づいててん。
なんでこんな楽しそうにしとるんやって」
裕太「翔吾が、あんな好きやったのに、こんなにいろんな友達に囲まれて笑ってんの見て、もう忘れちまったんかって」
隼「それは…違うとおもう」
裕太「…うん。俺の勘違いやった
ひとつも忘れてなんかなかったし、むしろ辛かったんやないかって
…こんなん、最低や」
裕太にとって、翔吾ってやつは大切やったんやろうな
だからこそ、Aのこと認められなかったんやろって
涼太「裕太くんも、つらかったんだ」
隼「ごめん…」
亜嵐「裕太くん、俺もごめん
けど、もうAが気づつくところ見たくない
…だから」
裕太「…わかってる
だから俺は謝りたいねん」
「そっか」
そう話しながら一番どうしたらええんか分からなくなってるんはきっと裕太やで?
翔吾くんは、裕太にとって大切で、Aにとっても大切やから、複雑なんやろ
「裕太、あんまが抱えんで、俺らに話してな
Aのためにも」
玲於「俺らだって、聞くよ」
裕太「ありがとう」
裕太、最初みんなおっかないなんて言っとったけど、すっごい優しいやつで
だからこそ、不器用なんやなって感じた
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作者名:ゆーたらん。 | 作成日時:2018年5月31日 2時