Contrary Love 2 [Alan]

no.69 ページ19

亜嵐side








Aちゃんを誘ってみたら、なかなかしぶとかったけどOK出ました。









もうね、俺、有頂天。嬉しいに決まってんじゃん









店長さんたち、あざっす








店を出た途端、ブルブルって寒そうにしてるAちゃん






…犬かよ笑









なんで、マフラーしてこないかな…まったく。







Aちゃんにマフラーかしてやって。









…て、なんか、彼氏っぽくない？


優越感。









Aちゃん、小柄だからほそくて、男物のマフラーじゃおっきかったか。









んふっ。かーわいい。素直じゃないところもね。



ありがとうぐらい、言ってくれてもいいのになーなんて。









意地悪かよ俺。









・









・









外には、甘酒の売ってる屋台があったり。
お汁粉が売られてたり。









A｢…美味しそう｣




｢食べる？買ってきてあげる。｣









え、いいの？みたいな顔をしてこっちを見てくる。上目遣いはずりーって









たまに、自分どれだけ、破壊力あるか分かってんのかなこの子って思う時あるぐらい。









A｢…たべる。｣




｢っふふ。買ってくるから待ってて｣







すっごい小さい声で、食べるって


これもまた可愛いんだわ。ほんと俺重症









｢はい、お待たせー。お汁粉うまそー｣




A｢ありがとう｣









お汁粉が、ほんとに暖かくて体の芯まで染みてくる。









白玉ってこんなに美味しかったっけ？









Aちゃんと一緒だからか。








今の俺、すっげー幸せ。









でもさ、人って欲張りなんだよな









仲良くなれたら、次はこの子のこと欲しくなるもん









…ほんと欲張り

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