no.70 ページ20
神社に向かいながら、どうでもいい数原先生の話とか、国語の禿げてる先生の話とか
そーんなつまらない話したりして。
そんなことしてると、ボーンって響く除夜の鐘
わ、1月1日だ。
亜嵐「お!Aちゃんあけおめだ。明けましておめでとうございます。」
「明けましておめでとうございます」
亜嵐「今年初喋り。Aちゃんだね」
喜んでいいのか悪いのか…
暫くして、神社に着いてお参りをする
流れでおみくじを引いてみたり。
去年"吉"だったから、"大吉"がいいな
・
「…は?嘘だ。」
亜嵐「え、!?まじ俺これ初めて見たよ」
引いたおみくじに書かれたのは"凶"
私も始めてみたよ。
今年そんなに運悪いのかな
亜嵐「…大丈夫だよ。きっと」
「…心配すぎる」
白濱亜嵐のおみくじなんて"大吉"
なんだ、ハッピー野郎
「…はあ」
やだなあ。
・
・
神社から、帰ってくる時も励ましてくれた白濱亜嵐。
災難ないといいんだけど
なんて思ってた矢先…
「カシャっ。」
・
…え?待ってこの音。
すごく嫌な予感がして、音のした方を振り返ると
そこにいた男の人
一気に足が硬直した。
なんでなんでなんで
見たくなくても動けなくて
…でもそれは、一瞬にして真っ暗に遮られた
亜嵐「見んな。大丈夫だから」
きっと抱きしめられてる。視界に入らないように
『は?顔見えなくなったちまったじゃん。
どけよ!』
亜嵐「どかねーよ。いますぐ画像消せ」
『無理に決まってんじゃん。こんなカワイイ子』
亜嵐「…趣味わりーな。警察呼ぶぞ」
『…ふっ、俺はやめねーからな』
亜嵐「ニタニタ笑ってんじゃねーよ。気持ち悪い」
とりあえず去っていったみたいで。
正月早々こんな災難。
亜嵐「大丈夫か?って大丈夫じゃないよな。
落ち着くまで、泣いていいから。」
泣きたくなんてないのに
何も言わない私に、心配そうに背中を摩ってくれる。
大丈夫、大丈夫って
お願い。少しだけ、少しでいいから
…このままでいさせて。
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ゆーたらん(プロフ) - かすみさん» そんな!!ありがとうございます!!!すっごく嬉しいです。亜嵐くん、すごく楽しいのでまた書けたら書きたいと思っています! (2017年10月14日 1時) (レス) id: 18c7415c1d (このIDを非表示/違反報告)
かすみ - すっごいおもしろいです!これを書けるなんて天才ですよ!!できれば、亜嵐くんメインの話をこれからも書いて欲しいです! (2017年10月13日 19時) (レス) id: 48b5224345 (このIDを非表示/違反報告)
ゆーたらん(プロフ) - ついんたわーさん» そんな褒め言葉大変嬉しいです!!またいつか、亜嵐くんで描きたいです。。(願望です)読んでくださり、ありがとうございました。 (2017年10月13日 1時) (レス) id: 18c7415c1d (このIDを非表示/違反報告)
ついんたわー(プロフ) - すごく面白かったです!亜嵐くんメインは意外と少なくて、でもこの作品を読めたことに感謝です!できたらまた、亜嵐くんメイン描いて欲しいです! (2017年10月12日 6時) (レス) id: 245de707c0 (このIDを非表示/違反報告)
もも(プロフ) - あおさん» ホントですか!嬉しいですありがとうございます(T ^ T) (2017年10月4日 9時) (レス) id: 18c7415c1d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆーたらん。 | 作成日時:2017年9月27日 19時