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先生の言う通り、
私が藤ヶ谷くんにいろいろ教える羽目になった。
学校案内の他にも勉強とかいろいろ。
藤ヶ谷くんが転入してきて3ヶ月が経った。
最初は周りの女子に言われるのが面倒くさいと思っていたけど、藤ヶ谷くん裕太亜子私の4人で一緒にいる機会が多くなって仲良くなれたし、
出逢った時から藤ヶ谷くんが悪い人じゃないってなんとなくわかっていたから全然苦じゃなかった。
でも3ヶ月経っても藤ヶ谷くんはどんな人よめなかった。
バイクが大好きで欲しいバイクのために、
本当はいけないけど夜遅くまでアルバイトしてお金貯める一面もあれば、
テスト勉強しなくても、なぜか高得点取れる一面もあれば、
好き放題女の子で遊んでるところもある。
私には彼が分からなかった。
でもその分、彼を知りたいと言う気持ちがどんどん強くなっていった。
そんなある日の放課後、
カメラ片手に私は屋上へ向かった。
立ち入り禁止の屋上は私の唯一学校での好きなスペースでもあった。
「今日はどんなものを撮ろう」
そう1人で呟いた。
すると誰もいないはずの屋上から
「ス〜ス〜」
と寝息が聞こえた。
ベンチの方から音がする。
近づいてみると、、
藤ヶ谷くんが眠っていた。
とても心地よさそうに眠っていた。
景色を撮りにきた私だったけど、どうしてもその寝顔を写真に収めたかった。
気づくともう既に藤ヶ谷くんのことを写真で撮っていた。
そしてそのカメラの眩しさで藤ヶ谷くんは起きてしまった。
そして
藤「何勝手に撮ってんの。笑」
眠そうな顔で笑いながら私に言った。
「ん〜寝顔が可愛かったんだよ」
私がそう言うと藤ヶ谷くんはスルー。
そして
藤「写真撮るの好きなの?」
と私を覗き込むように聞いてきた。
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作者名:ななな | 作成日時:2020年5月26日 2時