【完了】11話だといいな〜 ページ12
貴方side
真上に広がる青空の下、冷めた唐揚げを頬張った。
一人で、孤独に、ぼっち弁当だ。
普通ぼっち弁当ってトイレ飯なんだろうけど、屋上は何故か空いてるし、誰もいないしで好条件の屋上のリッチなぼっち弁当である。
日焼け止めもバッチリで焼ける心配もない。
優雅な時間を過ごしつつ空を見上げると、とても青かった。
人の声も聞こえないこの状況は寂しさすら感じる。
深くため息をつくと、まだ残っている弁当を片した。
昔からこういう一人には弱い。
こんなことなら、霧野の誘いを断らなければ良かったと今更後悔した。
「き、りの先輩…？」
ガチャ、とドアが開く音がした。
やたら立て付けの悪いドアはキィと不快な音を立てる。
いつか聞いた声とその不快音は混じり合い耳を塞ぎたくなった。
ああ、また私は間違えられているのか。
「残念ながら、俺は霧野先輩じゃないんだな。」
ドアの方へ目を向けると、やはり朝の男の子だ。
可愛らしい話し方とキツイ目付きがなんともアンバランスだ。
どこか違和感を感じる。
目の奥で、心の裏側で、何かが渦巻いているような気がした。
「何言ってるんですか。あまりからかわないで下さいよ。」
副音声で「死ね女顔」と聞こえるのは幻聴でいいのだろうか。
思わずそっと目をそらした。
たぶんあんまり性格のいい子ではないだろう。
「い、いや本当に。んじゃ俺そろそろ行くから、さ。」
その子の視線から逃げたくて弁当箱を持ち上げた。
だが、腕を掴まれて逃げられない。
「そういえば、先輩に似た人が転校してきたらしいですね。どんな人ですか。俺にも紹介して下さいよ。」
「じゃ、じゃあ俺に似てる人を紹介すればいいんだな？」
何この子怖い。
敬語使ってるのにまるで人を敬ってない。
先ほどグラウンドに霧野が神童といた。
今、大声で叫べば彼に聞こてるはずだ。
「霧野ォォォォォォオオオオ！！！！！」
「原始的ッスね！！！！！確かに紹介して欲しいとは言いましたけど！！！」
遠くでバタバタと誰かが走る音がしたが、まさかと思った。
だがそのまさかであった。
ダンッと勢いよく開いたドアは吹き飛ぶ。
「呼んだか」
「本当に来ちゃったよ！！！ていうかドア！ドア！」
さっきからツッコミでゼエハアしている男の子から汗が吹き出している。
そして交互に俺と霧野の顔を見比べて倒れた。
「ど、どどど、ドッペルゲンガー？！」という言葉を残して。ご臨終である。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーアイテム
神童のワカメ
ラッキーカラー
あずきいろ
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きんぐ(プロフ) - 南川マサ丸舞さん» はい！わかりました！わざわざコメありがとうございます(ﾉД`) (2013年5月6日 21時) (
レス) id: 3d8198513a (このIDを非表示/違反報告)
きんぐ(プロフ) - 続編の小説が消えました。すいませんです。また、新しい小説を考えております。その小説もよろしくお願いします。 (2013年4月9日 20時) (レス) id: 3d8198513a (このIDを非表示/違反報告)
猫村友衣歌(プロフ) - 幸福安心委員会好きです！ サボりん もウケましたｗ (2013年4月3日 20時) (レス) id: 6c9766218e (このIDを非表示/違反報告)
いるるん(プロフ) - ↓だっだっだっだっだっだっだっだっだだだ、大丈夫かぁああああああああ!! (2013年4月3日 20時) (レス) id: 4be41aa348 (このIDを非表示/違反報告)
いちゅ - ナ・ナンジャコリャー！↓↓ (2013年4月3日 20時) (レス) id: 8b3ba270dd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きんぐ | 作成日時：2013年3月22日 17時
