【銀魂】常連客のマヨラーさん【土方十四郎】

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マヨラーさんは煙を吐きながら、一つ空けた席に移動してくる。

「...お酌してやれねぇだろうが..」


煙草を口に咥えたまま、酒の入った瓶を開け、
グラスを私に持たせて、そのまま注いでくれた。


『え...私じゃなくて...』

「...こうやってゆっくり飲む暇も無ぇんだろ？
　...ほら」

そう言って自分のグラスと私のグラスを、コツンと合わせるマヨラーさん。


『...ありがとうございます』

私はマヨラーさんの言葉に甘えることにした。



一杯飲み終えると、マヨラーさんの視線に気付く。

横を見ると、マヨラーさんが頬杖をついて、私のことをガン見している。

その視線に、顔の体温が高くなるのが分かった。



「...いつもと..雰囲気違ぇんだな..」

『そ、そうですか...！？
　ちょっと化粧が濃いだけですよ..！』

ただでさえ距離が近いのに、そんなにまじまじ見られると....


「...そうだお前、いつも寝る時間ないっつってたよな..
　やっぱり帰った方がいいんじゃ...」

『大丈夫です！！断じて！今日は休みなので！！』



二人のこの空間は、これから先一生ないかもしれない...
だから、少しでも長く...この時間が続いてほしかった。
本当は休みなんかじゃないけど...

「...ならいいが..」



それから私たちは、お酒を飲み進めた。

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