【銀魂】常連客のマヨラーさん【土方十四郎】

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ずっと塞ぎ込んでいた私だったけれど、
土方さんのおかげで、少しだけ気持ちが軽くなっていた。



近くのファミレスでご飯を食べ、

なぜか土方さんが見たいという映画を見て、

なぜか土方さんが行きたいという海に来ている。



二人で堤防に腰を下ろす。


私たちはもう、すっかり夕日に包まれていた。



『...土方さん...今日は本当にありがとうございます...
　見た映画も、この海も...土方さんの本当の意思じゃないですよね..？』

隠そうとする優しさも、私にはバレバレ。


「...少しは気が晴れるかと思ってな...
　俺ぁこういうの...ガラじゃねぇからよ..」

ちょっと照れ臭そうにしている土方さん。


『...土方さんとなら..私はどこ______
　あ...なんでもないです..』

雰囲気でとんでもないことを言おうとしてしまった。
小さい声だった為、波の音でかき消されたようだ。


悟られていないかと土方さんのほうを向くと、
夕日を眺める横顔があまりに綺麗で、吸い込まれそうになる。


土方さんも私の視線に気付き、互いの視線が絡み合う。



「...A..」


初めて呼ばれた名前にドキッとし、
その真っ直ぐな瞳に、心拍数は上昇する。




「..俺ぁお前の...生きる理由になれねぇか...？」

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