【銀魂】常連客のマヨラーさん【土方十四郎】

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するとその後ろから、

〈出前のラーメン、お持ちしました〜！〉

近所のラーメン屋のおっちゃんが、
ラーメン二杯を配達しに来た。


『...で、出前...！？』

「あ、ご苦労様です」

土方さんはそれを受け取り、
家の中へとズカズカ上がり込んでくる。


『..ちょ、ちょっ...』



土方さんは居間のテーブルにラーメン二杯を置き、自分も座る。


私も流されるがまま、土方さんの向かいに腰を下ろす。



『......』


「....食え」



土方さんは、私が両親を亡くしたことをどこかで聞いて、
心配して家まで来てくれたのだろうか。

どこまで優しい人なのだろう。



『...土方さん..私...今..そうやって..
　優しくされるとっ.....っ...ひっく....』

急に、涙が溢れて止まらなくなってしまった。


「お、おまっ...急にっ...」

突然泣き出した私に驚いた土方さんは、
慌てて私の隣に来て、親指で涙を拭ってくれる。


思えば両親が亡くなってから、
一度も涙を流していない気がする。
ずっと、抜け殻の放心状態だった。


今、その溢れんばかりの涙が、
私の中から全部、吐き出されているようだった。




一向に泣き止まない私を、
土方さんはそっと抱き寄せる。


またあの大きくて頼もしい手が、私の髪を撫でた。



「....今は..好きなだけ泣きゃあいい....」

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