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______鼻を煙草の匂いがかすめ、私は目を覚ました。
真横には、煙を吐き出しているマヨラーさん。
『...ぅわっ...』
二人で飲んでいたことを忘れ、
マヨラーさんの姿に驚いてしまう。
「...何をそんなにビビることがあるかよ」
横目で、こちらを呆れたような顔で見るマヨラーさん。
いや、酔っ払ってたあなたに呆れたいよこっちは....
『すいません...寝起きの思考回路が...』
同時に夜のことを思い出し、
マヨラーさんの顔を直視できなくなる。
「...俺、夜のことほぼ覚えてねんだが...」
『..い、いいですいいですっ!思い出さなくていいです!!』
「....そうか?酔っ払って根っこの本性みてぇのが、
よく出ちまうらしいからよ...変なこと言ってねぇよな..?」
....根っこの本性...?
”....お前に酔ってる”
いやぁ...ないないないないっ!!
この人が私に向けて、絶対に出さないはずの、
真っ直ぐ言われた言葉が頭をよぎる。
『..大丈夫です安心してください!
土方さん、すぐ寝ちゃいましたし...』
「あ、そうだ...起きたらお前の腕...掴んでた...悪ぃな..」
うん!それより大胆なことされてるからね!
心の中でツッコミを入れる。
『大丈夫ですよ..!それより、もう朝ですし出ましょう』
「...そうだな
...結局朝まで付き合わせちまって、すまねぇ」
『気にしないでください!誰かにお酌してもらったの、
初めてだったので...嬉しかったです..!
むしろ私のほうが、ありがとうございました』
マヨラーさんは私の言葉に、微かに微笑んだ..気がした。
真選組の屯所は、私の家と反対方向。
お店を出てすぐに、マヨラーさんと別れた。
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てい(プロフ) - 夢嵐。さん» な、なんと...(T_T)!自己満足作品でも書いた甲斐があります...!夢嵐様の作品も覗きにいってみますね(^-^)/コメントありがとうございました! (2020年11月14日 4時) (レス) id: 51fbc336c0 (このIDを非表示/違反報告)
夢嵐。 - 研究室の土方さん(x)を読んでから、ていさんの作品にどハマりしてしまいました。…新作待ってます!(私も嵐の小説書いてるので、よかったら見てください)←さりげなく宣伝(笑) (2020年11月14日 1時) (レス) id: af858c3285 (このIDを非表示/違反報告)
てい(プロフ) - 都さん» そう言って頂けて嬉しい限りです;_;ありがとうございます! (2020年9月29日 23時) (レス) id: 51fbc336c0 (このIDを非表示/違反報告)
都 - 完結おめでとうございます!面白かったです!キュンキュンしました! (2020年9月29日 17時) (レス) id: 89cdf63d52 (このIDを非表示/違反報告)
陽渚(プロフ) - 恋人とか友人は…完結おめでとうございます! (2020年9月1日 23時) (レス) id: 0a67e21c60 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:てい | 作成日時:2020年8月23日 7時