検索窓
今日:1 hit、昨日:2 hit、合計:21,511 hit

11 ページ11

私は自然と、マヨラーさんの腰に片方の手を、
もう片方の手は、頭にそっと置いた。



ドキドキでいっぱいだった私だけど、
いつの間にか、自分の首元で甘えているような姿に、
母性本能とやらがくすぐられたのか、
マヨラーさんがとても愛らしかった。



いつも大きなものを背負っているからこそ、
普段、誰かに甘えることができないいんだろうな...
そう思った。




マヨラーさんをいつでも包み込んであげられるのは、
私がよかった。

マヨラーさんの肩の荷を下ろせる場所は、
私がよかった。


そんなことを考えていると、一粒の涙が零れ、
頬をつたって、マヨラーさんの目の前で落ちた。



それまで何の言葉も発さなかったマヨラーさんは、
私から体を離して静かに言った。


「....なんで泣いてんだ....」


『ごめんなさいっ....!何でもないです...!』

私は変なことを悟られないよう、
必死に笑顔を作る。


「......」

マヨラーさんは何も言わず、テーブルに体を向ける。



_____ゴンっ...


そしてそのまま机に頭を預けて、
......寝た。



た、助かった....んだよね...


本当に寝たのかと、とてつもないスピードで寝息を立て始めた、
マヨラーさんの顔を覗き込む。


『本当に寝て_____』

寝ているのを確認し、そう呟いた瞬間、
マヨラーさんの手が、私の腕を掴んだ。



『....え』


いくら離れようとしてもびくともしない。

何この人怖い..夢の中でも攘夷浪士と戦ってるよ...


でもマヨラーさんを置いて、
店開けっぱなしで帰るわけにもいかなかったし、
私も一眠りしようかな...


そう思って私は、マヨラーさんに腕を拘束されたまま、
目を閉じた。

12→←10



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (48 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
34人がお気に入り
設定タグ:銀魂 , 土方十四郎   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

てい(プロフ) - 夢嵐。さん» な、なんと...(T_T)!自己満足作品でも書いた甲斐があります...!夢嵐様の作品も覗きにいってみますね(^-^)/コメントありがとうございました! (2020年11月14日 4時) (レス) id: 51fbc336c0 (このIDを非表示/違反報告)
夢嵐。 - 研究室の土方さん(x)を読んでから、ていさんの作品にどハマりしてしまいました。…新作待ってます!(私も嵐の小説書いてるので、よかったら見てください)←さりげなく宣伝(笑) (2020年11月14日 1時) (レス) id: af858c3285 (このIDを非表示/違反報告)
てい(プロフ) - 都さん» そう言って頂けて嬉しい限りです;_;ありがとうございます! (2020年9月29日 23時) (レス) id: 51fbc336c0 (このIDを非表示/違反報告)
- 完結おめでとうございます!面白かったです!キュンキュンしました! (2020年9月29日 17時) (レス) id: 89cdf63d52 (このIDを非表示/違反報告)
陽渚(プロフ) - 恋人とか友人は…完結おめでとうございます! (2020年9月1日 23時) (レス) id: 0a67e21c60 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:てい | 作成日時:2020年8月23日 7時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。