キスフレンド【櫻井孝宏】

Story_18 ページ18

おれパラ終了後＿＿＿


「...はぁ...っ」


私は1人楽屋へ戻り着替えて椅子に座る
眩暈が酷い...やっぱり寝不足なのかな...


鈴「A」


「ビクッ......
あ、鈴さん...お疲れ様です」


目頭を押さえていると後ろから声が聞こえ
慌てて振り返ると笑顔の鈴さんがいた

近くに寄ってきては頭をわしゃわしゃと撫でる


「ちょ...！もう...笑」


鈴「きてくれてありがとうな笑」


「いえ...お招きありがとうございました」


鈴「......焼肉、まだやったな」


「え...？」


突然真剣な顔になった鈴さんは
真っすぐに私の目を見つめて言った


鈴「この後2人で行こうか」


“...鈴と2人でご飯行くの？”

“......そんなのダメ”


「っ......」


あの時の言葉が蘇りキュッと唇を噤む
何であんなこと言ったんですかっ......


鈴「A？」


「...すみません、今日はちょっと」


鈴「なぁ最近どうしたん...！？

仕事仕事って...いつ倒れてもおかしないで？
飲みとかご飯誘っても全くこなくなったし

...何があったん？」


「別に何もないですって笑
ただ仕事が好きなだけですよ

飲みとかは...たまたまです」


鈴「仕事は元々好きやったやろ
でもこんな無茶はしてなかったで

飲みだってたまたまなわけない」


「......」


鈴「社長である俺が見抜けないと思うなよ」


鈴さんの低い声にビックリしながらも
櫻井さんのことは言えず首を横に振った


「とにかく何もありません
...放っておいてもらえますか

お疲れ様でした。失礼します」


鈴「おいA！！」

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