epi.11 Daisuke S ページ12
.
佐 「 お邪魔しまーす 」
初めて入ったAの部屋は きちんと整理整頓されて余計な物が無かった
でも朝使ったであろう コンタクトのゴミがテーブルの上に置いてあったり 部屋着が脱ぎっぱなしになってたり Aらしい所もあって 愛しいなって思ったり
「 ソファに座って待ってて ? 」
俺に声を掛けるとパタパタとキッチンまで小走りで飲み物を取りに行った
「 はい 、 オレンジジュース 」
佐 「 ありがと 。 … あれ ? A オレンジジュース苦手じゃなかった ? 」
「 あ … たまーに飲みたくなる時があるだけだよ 」
『酸っぱい!飲めない!私はお茶しか飲まない!』ってよく言ってたのに 大人になったんだなぁ
オレンジジュース飲めたら大人っておかしいけど
佐 「 あのさ 、 あの時は本当にごめん 」
膝に頭が付くぐらいまで深々と頭を下げた
「 頭上げてよ 。 ちゃんと抵抗しなかった私も悪い 本当にごめん 」
Aも深々と頭を下げてきたから第三者から見たら めっちゃ変な図になった
俺は今日 ずっと秘めていた想いをAに伝えるべきか迷ってた
言わない方がお互いの為になるんじゃないかってそう思ってたけど それじゃ何も進まないんだよな
佐 「 A 俺の目見て 」
「 ん ? 」 って顔をあげたAに向き合う様にして 床に座り直す
深呼吸してひとつひとつ話すことにした
佐 「 俺ね ずっとA の事が好きだった 」
「 え … ? 」
佐 「 あの日も Aがあの先輩と…って考えたら 嫉妬しちゃって あんなこと 」
Aはびっくりした様で 鳩が豆鉄砲くらったような顔をしてた
そしたら急に険しい顔になって
「 でも大ちゃん 彼女いたじゃん 」
んんん? ちょっと待って彼女 … ?
絶対私のこと好きなんて嘘でしょって顔で俺をみてくるA
どうやら盛大に勘違いされてるらしい
.
1265人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「SnowMan」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:なっつ | 作成日時:2022年5月25日 20時