真波くんの彼女【弱虫ペダル】 (ページ10)

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さようならページ10

ファミレスを出ればもう真っ暗だった。

「わー、話し込んでしまった。お母さん怒ってるかも……」

「心配いらんよA！真波が送ると言っている。」

「え？いや尽八くん家隣ですよ!?そんなに私が嫌いですか……」

「またなーーー！」

「って遠!?」

気がつけば尽八くんは彼方だった。いつのまに!?これがスリーピングビューティー!?やべ、不覚にも尽八くん(なんか)にときめいてしまった。

「今東堂先輩にときめいたでしょ。」

「へ!?」

ドッキーン！と後ろを向けば

「ﾑｽｯ(＊≧Δ≦)」

わかりやすくすねた真波がいた。

「……送ってくれるのかくれないのかどっちよ」

「送る…」

真波は歩き出した。私も後ろに続く。

そういえば、ずっと前から真波に言いたいことがあったんだ。

ちょっと恥ずかしくて言えなかったけど

今なら言える気がするよ

笑ったら殴ってやるんだから。

「真波」

「…なに」

「私はね、真波が頑張ってくれればいいなーって思ったの」

「…」

真波は立ち止まらない

「部活とか、勉強とか、いろいろ。私、真波の言い訳にはなりたくないの。真波が部活しない理由が私でありたくないの。」

真波が部活しない理由が『私とデートに行っていた』では困るのだ。

今まで何回も誘われたのに一度もOKしなかったのはそのため。

「あなたが何を勘違いしているか知らないけど、私はちゃーんと真波が好きだよ。」

「A…」

そこで真波は立ち止まって振り返った。

「やっとこっち向いてくれた。」

あぁ、今向かないでほしかったかも。

だって私、きっとすごく情けない顔してる。

「…ごめん」

「いいよ。」

ありきたりな会話でも、すっごく嬉しいんだ。

※※※※※※

(そういえば、アニメより好きなものって…？)

(真波だよ)

(…)

(照れた！)