3.魔王サマに仕えます？【小説】 (ページ8)

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【勇者側】死相の覆う町　暖ゴロページ8

さてさて勇者さんを探しに意気揚々と飛び出したあたしっすが…………

｢…………あり？どこだここ？｣

お察しの通り、道に迷ったっす。はい。

｢むううん…………こうなったらサンダーメイキング:レーダー！｣

するとあたしの手のひらの上に小さなパラボラアンテナが出来上がった。勿論雷エネルギーを固めたものなのでしっかりと形状が確認できるわけじゃないっすけど。

ともあれこれで電波を発して…………勇者はなんというかあたしみたいな優秀な天使にしか判別出来ないレベルだけど一応このレーダーには一般人とは違うく検知できるはず…………

おっ、かかった！どうやら幸いなことにここからそんなに離れていないっぽい町にいるっすね。

あと何か天使のようなそうでないようなグール的な反応もわずかに検知されたけど気にしない方向で。

よっしじゃあいっちょその町まで飛んでっちゃいましょ！

あー…………この町っすかぁ…………

名物令嬢さんで有名な町っすね。

なんだか死相的なものが感じられるっすけど…………まだなんともないようっすし何か起きる前に勇者さんに合流しちゃいましょ！

そこでこれまた死相の出てる町人さんに話を聞くと、勇者一行は宿屋にいるらしい。

寝てるところに行くのも悪いっすし、明日の朝にでも行ってこようかな。

にしても、あたしは一応初級魔法程度の占いなら使えないこともないっすけど、でもそんな死相なんて見えたのは初めてっすね…………

あたしでも見えるくらい大きな死相が町全体にあるってことは…………

この町、もうすぐとてつもない災厄が待ってるかも知れないっすね……………………