メリーさん、しつこい! ページ15
「一時間目…美術かぁ、何すんだっけ」
Aがけだるげに伸びをしながら俺に聞いて来る。何気に教科書やらなんやらを押し付けて。俺に!
周りはがやがやと騒がしい。まだ授業開始には余裕があるようだ。
「えっと…手の模写、だったと思う」
「あ〜、あれねぇ…」
「ボク、美術は得意だよっ」
ふふんとAの隣で笑う紫苑。そんなに自信あんのかよ。
Aがへ〜といいながら欠伸をした。
「ふぁふふぁふぉっふふぃふぁんふぁぁ…(流石こっくりさんだぁ)」
意味分かんねぇよ。
そんなくだらない茶番を繰り広げて居ると、ねぇ、と後ろから声をかけられる。
「先生もついていこっかな〜♪」
「「「えー…」」」
「仕事しなよ藍巴先生」
「しっかりしろ国語教師。自覚しろ国語教師」
「ボクもはんたーい」
俺たちが一斉に異議を唱えると、藍巴はガクッと床に崩れる。
「せっ、先生だって遊びたいんだよ〜」
わー、ウソ泣き。
俺らは無視して先を行こうとする。
しかし、Aが藍巴先生に足を掴まれてしまった。
必死に抵抗を試みるA。流石71歳、藍巴先生はふふふ…と離れない。
「離してよセンセー!授業!遅れる!」
「アタシも行くぅぅぅ」
ホントに大人かよ。
Aが行こうとするのを這いつくばって阻止する藍巴先生。すると、
「いーじゃんかよ!」
「…にょお!?」
____藍巴先生が顔を上げると、Aのスカートがめくれた。
ってかなんでAはにょお!?って言うんだよ。もっとこう…ひゃあ!?とかふぇ!?とかあんだろが!!
まぁ、ともかく。
俺は鼻を抑えて藍巴先生に言う。
「ごちそうさまです」
Aは顔をほんのり赤くし、ちっと舌打ちすると、スカートをバッと押さえつけた。
「何がだ!」
俺は藍巴先生の同行を許可した。
___________________
主人公が月輝になりつつある今日この頃。
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モモハ(プロフ) - シャロさん» 覚えてるよ!ちょっとボード行こう。 (2018年2月25日 17時) (レス) id: c93a555509 (このIDを非表示/違反報告)
シャロ(プロフ) - やぁやぁ。お久し〜覚えてる?笑 (2018年2月25日 17時) (レス) id: 1472190f96 (このIDを非表示/違反報告)
モモハ(プロフ) - 美桜さん» そうですね、あくまでこれフィクションなので(笑)憑かれる人は憑かれると思うので、ホントそれはお気をつけて!今後も頑張ります(´ω`*) (2018年2月25日 15時) (レス) id: dd38aab961 (このIDを非表示/違反報告)
美桜(プロフ) - 「こっく○さん」は本当に存在します、中学の頃学校沙汰でお祓いを受けました。呪われた友人も除霊を受けました。読者の皆様本当にしないでくださいね!と変なメッセージすみません。それを踏まえて今後の作品も頑張ってくださいね^^ (2018年2月25日 10時) (レス) id: 948a3de26c (このIDを非表示/違反報告)
シャロ(プロフ) - モモハさん» ありがとうございます!笑 (2017年10月6日 19時) (レス) id: 1472190f96 (このIDを非表示/違反報告)
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