164枚目 ページ31
八枚目ぶりの俺です。どーもねハイハイ、え覚えてるよね?俺だよ?Aだよ主人公だよ!
必死なのもしょうがないでしょ、つーか何、え?新キャラ多すぎてパニくるんだけどもうおじさんだから記憶力皆無でわかんないんだけど!?
もーいいじゃん早く寝たいよもうお祭りきゃっきゃうふふして帰りたいよもう。お風呂一緒かな。
とそんな感じで現実逃避している最中、リオナちゃんに思いっ切り頭を叩かれた。
「あだっ」
「何現実から目を背けてるのよ。ここら一体で財布の盗っ人が出現、貴方の財布も其処のお姫様の財布も盗まれたんでしょ?偶然出会って、お姫様護衛してる獣人の女の子に盗っ人の疑いかけられてるんだから。ちゃんとしなさい」
「あらすじをありがとう、思い出した」
うし、と現実に戻って来れば目の前には三人組が居る。一人は両目を包帯で覆ったこの国のお姫様っぽい子。んで、俺を疑いまくってるリスの獣人の女の子と、官能本読んでるエルフ侍。いやカオス過ぎじゃね?
「ねえちょっとアンタ。私が成敗するっつったんだから大人しくしてなさい。若しくはとっとと盗んだ財布を全部返す!さあ!」
ズンズンと近づいてくる獣人の……なんだっけ、アズマちゃん?か。世間話大好きおばちゃん並みにしつこいかもしれない。俺違うってやだなもー。
「落ち着け、アズマ。そんなに気性荒立てていては、寝床を共にする男も自然と居なくなル”ッ」
「ヤマトはフラグに引っ掛からないからってそういうこと言わない!怒られるわよ!」
官能本をパタンと閉じて俺のフォローに回ろうとしたヤマトくんは瞬時にアズマちゃんの足蹴にされ。心なしか、いや完全に笑みを浮かべ床に倒れ込んでる様子からしてM感極まりないねこの子。
じりじりと後退する俺と、詰め寄るアズマちゃん。そんな折、少し離れたところからまた悲鳴が上がった。
「だっ、誰かー!!」
あっちに盗っ人出たんじゃね!?本物あっち居るんじゃね?と言わんばかりに抗議の目をアズマちゃんに送れば、悔しそうに顔を歪められた。なんかごめんね。
「……私犯人追うから。ヤマトはルイカ見てて」
「おい、アズマそんな勝手なことは」
ヤマトくんが止める間もなく、アズマちゃんは早足で人混みの中へと消えていった。ヤマトが少し不満げに眉をしかめると、ルイカが遠慮がちに提案した。
「私たちも行こ?着いていくよ」
「……そうだな、行こう」
「私たちも行きましょ、A……胸騒ぎがする」
フラグかな。
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モモハ(プロフ) - そらもちさん» あざーっす!アッもしかしたら中だるみなんでもないッス!てへ!(棒) (2019年4月28日 11時) (レス) id: 98af2b3beb (このIDを非表示/違反報告)
そらもち - 面白いっすね!続編も読むぜよ(`・ω・´) (2019年4月28日 10時) (レス) id: 35f31302c7 (このIDを非表示/違反報告)
モモハ(プロフ) - ひかげのこさん» ありがとうございます!めっちゃ張り切ります(*´ω`*) (2018年12月12日 17時) (レス) id: 0785378cec (このIDを非表示/違反報告)
ひかげのこ(プロフ) - 面白くて一気に読んじゃいました!更新頑張って下さい! (2018年12月12日 15時) (レス) id: 256366ff3c (このIDを非表示/違反報告)
モモハ(プロフ) - 866さん» がんばります!(テストヲヤッツケタラ() (2018年10月8日 18時) (レス) id: 937a2c5722 (このIDを非表示/違反報告)
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