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149枚目 ページ16

「え、良くね?だってそのボールの主は山中くんなわけだし、紋様は日向ノ国とはまた別のとこなんでしょ?」

「その考え方は甘いんです。未だこの国を敵視している方は多いんですから。いつどこで命を狙われたっておかしくないんですからね、A様は」

あくまでも真剣に忠告する執事に対し、頬を膨らませるおっさん。魔王としての自覚は、足りているようで足りていないようだ。
そんな主人の姿に頭を悩ませる執事。両者、しばらく膠着(こうちゃく)状態が続く。先に口を開いたのは、魔王の方だった。

「要するにさ。命狙われても大丈夫なように、警護ばっちりにしとけばいいんだろ?」

「ま、まあ、そうですが……私はこの調査をしなければなりませんし、ヴァルだって。」

そう言いよどむアルフレッドに、Aはにんまりと笑った。

「何言ってんだ、まだ人はいるじゃねえか」

え、とアルフレッドが戸惑った瞬間、ドアが叩かれる。どーぞ、とAが言うと、遠慮なしにそれは開け放れた。

「魔王様、ちゃんと履歴書も出してきやしたぜ、これでいいだろィ?」

「なっ、ロンド!?」

いきなり現れた魔道士の少年に、あたふたするアルフレッド。Aは彼に、未だ見せていなかった資料を渡す。ざーっと目を通していく執事を横目に、頬杖をつきながら答えた。

「いやあ、こないだトマトで助けられちゃったし?城に不法侵入してくるならむしろ堂々と来させた方がいいかと思って。どうせ言っても治んないだろ?」

「その通りでさァ」

「開き直んのも駄目だけどな。でもま、ササキ辺りと共同で魔法の実験なりなんなりすればいいしよ。どう、アルくん?New臣下、ロンドくん!」

「魔王様がいいと仰るなら、私の出る幕はないですが……ですが、その三人で行かれるのですか?」

うん、と素直に頷く魔王様。アルフレッドはやや呆れつつ続けた。ちなみにロンドは来客用ソファで3GSをしている。最近はボケモンにはまっているとか。

「しかし、ロンドの戦力のみで貴方様を警護できるのでしょうか……ただでさえ、リオナ様もお守りしなければいけないのに」

「なあに、リオナはくっそ強いんだから大丈夫だろ。あと、ロンドくんの経歴よく見てみ。一応は魔道士学校で歴代トップの実力者だからな。将来エリートコースみてえなもんだから」

「まっ、俺も将来はモッテモテになってボンキュッボンに囲まれるってわけでさァ。あ、ギガチュウ死んだ」

アルフレッドへの説得は続く。

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設定タグ:男主 , ラブコメ , ギャグ   
作品ジャンル:ファンタジー, オリジナル作品
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モモハ(プロフ) - そらもちさん» あざーっす!アッもしかしたら中だるみなんでもないッス!てへ!(棒) (2019年4月28日 11時) (レス) id: 98af2b3beb (このIDを非表示/違反報告)
そらもち - 面白いっすね!続編も読むぜよ(`・ω・´) (2019年4月28日 10時) (レス) id: 35f31302c7 (このIDを非表示/違反報告)
モモハ(プロフ) - ひかげのこさん» ありがとうございます!めっちゃ張り切ります(*´ω`*) (2018年12月12日 17時) (レス) id: 0785378cec (このIDを非表示/違反報告)
ひかげのこ(プロフ) - 面白くて一気に読んじゃいました!更新頑張って下さい! (2018年12月12日 15時) (レス) id: 256366ff3c (このIDを非表示/違反報告)
モモハ(プロフ) - 866さん» がんばります!(テストヲヤッツケタラ() (2018年10月8日 18時) (レス) id: 937a2c5722 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:モモハ | 作者ホームページ:o(`ω´ )o  
作成日時:2018年4月22日 21時

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