135枚目 ページ2
「失礼します、A様」
「……アルくんよ、俺ちょっとショックなんだよ」
魔王の仕事部屋に入るや否や、ため息を吐かれたアルフレッド。肩を揺らして動揺すると、え？と声を発する。机に手を組んだ主人に目を向けた。
「ど、どうかなされたんですか？」
「あのね、今までのシリーズ思い出してみ？全部一番最初に俺が喋ってんの。いやさ、アルくんも一緒にいたよ？けどね、まさか最初のセリフ取られるとは……次何言おうかとか、結構考えてたのに……」
「あ、そうだA様。本日お話したいことがあるのですが」
「いや無視かよ！」
外ではすずめが鳴き、和やかな朝日が窓から入ってきている。Aはふとまぶしい光に目をやり、細めた。彼の紅い髪が跳ねており、寝ぐせだー、と見つめるアルフレッド。平和な空間だ。
そして、そんな空間はすぐに終わる。
どっかーんという爆発音ですずめは飛び去っていき、穏やかな日光は煙によってさえぎられる。
Aが無言で窓を開け、下を確認すると。
「またお前かロンド！いい加減やめるのにゃ！」
「今日の自学習、炎魔法の応用だったが……これは失敗みてェですねィ」
今の魔王様の気持ちを、ちょっと昭和っぽく表すとすれば。
空き地で野球をしていた少年たちが、自分の家の窓をボールで割ってきて、しかも気づかず遊び続けている。その様子を無言で見る雷親父の気分。
まあ、ずっと無言でいるわけでは無論ないのだが。
Aは大きく息を吸うと、外に向かって怒鳴った。
「こらあーーーー！！！！！」
(A様……もうちょっと魔王様の威厳を……今更ですかね)
また提出書類が増えますね、とアルフレッドは苦笑した。
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モモハ(プロフ) - そらもちさん» あざーっす！アッもしかしたら中だるみなんでもないッス！てへ！(棒) (2019年4月28日 11時) (
レス) id: 98af2b3beb (このIDを非表示/違反報告)
そらもち - 面白いっすね！続編も読むぜよ(｀・ω・´) (2019年4月28日 10時) (レス) id: 35f31302c7 (このIDを非表示/違反報告)
モモハ(プロフ) - ひかげのこさん» ありがとうございます！めっちゃ張り切ります(*´ω｀*) (2018年12月12日 17時) (レス) id: 0785378cec (このIDを非表示/違反報告)
ひかげのこ(プロフ) - 面白くて一気に読んじゃいました！更新頑張って下さい！ (2018年12月12日 15時) (レス) id: 256366ff3c (このIDを非表示/違反報告)
モモハ(プロフ) - 866さん» がんばります！(ﾃｽﾄｦﾔｯﾂｹﾀﾗ() (2018年10月8日 18時) (レス) id: 937a2c5722 (このIDを非表示/違反報告)
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