177枚目 ページ44
目に光が当たって眩しい。心
ぽやぽやと思考が鈍っている。夢から醒めてしまった直後のように、まだ微睡んでいたいという衝動はなかなか瞼を上げさせてくれない。
タマは小さく呻きつつ身を揺する。途端、胴体を堅く縄で縛られている感触に顔を顰め、現実に引き戻された。ぱっと目を開けると、隣でイナリが未だ意識を取り戻していないことがわかる。
はっ、と思ったことは口をついて出た。
｢……えろ同人とかでよくあるやつ。｣
｢いやなんもしねーよ！？ソッチ方面はまじしねえって、嫁居ますし！？ねえロンドくん！｣
｢んー、どうでしょー魔王様。お仕置きっつー名目で胸の一つや二つ揉んでも許されやすぜ今回は｣
｢僕も賛成だ、今の時点で緊縛感があってむしろボク自身がされたいとすら言えよゔっ｣
｢お望みならあたしが縛ってやるよヤマト、たわけ！｣
ぎゃんぎゃんと喧しくて、腕の傷に響く。……手当てが施された腕はちらりと見たのみで、考えることに“魔王"があの
すぐに行動に移そうとしたが、無理だった。獣人の女に縛られて嬉しそうな男を横目にもそもそと微動するも、身体が怠くて動かない。面倒臭いとか縄のせいとかでは無く、そもそもとして動かないのだ。タマが真顔で思案に耽ると、察したように腕を組んでいた黒髪の女が告げる。
｢この国のお姫様は凄いわね。私の国とはまた違った魔法が使えるなんて。今度教えて貰おうかしら｣
｢貴女方には縄だけでなく、拘束魔法もおまけしておきました。有名な犯罪者ですし、縄を切られると困るので……｣
確かに初見で姫は杖を持っていた。歩くための補助では無かったようだとタマは類推し、内心歯噛みする。割とマズイ状況だ。
イナリが呻き、意識が戻ってくる頃合。すっかり夜も更けこみ、暗雲が立ち込めることとなる。
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モモハ(プロフ) - そらもちさん» あざーっす！アッもしかしたら中だるみなんでもないッス！てへ！(棒) (2019年4月28日 11時) (
レス) id: 98af2b3beb (このIDを非表示/違反報告)
そらもち - 面白いっすね！続編も読むぜよ(｀・ω・´) (2019年4月28日 10時) (レス) id: 35f31302c7 (このIDを非表示/違反報告)
モモハ(プロフ) - ひかげのこさん» ありがとうございます！めっちゃ張り切ります(*´ω｀*) (2018年12月12日 17時) (レス) id: 0785378cec (このIDを非表示/違反報告)
ひかげのこ(プロフ) - 面白くて一気に読んじゃいました！更新頑張って下さい！ (2018年12月12日 15時) (レス) id: 256366ff3c (このIDを非表示/違反報告)
モモハ(プロフ) - 866さん» がんばります！(ﾃｽﾄｦﾔｯﾂｹﾀﾗ() (2018年10月8日 18時) (レス) id: 937a2c5722 (このIDを非表示/違反報告)
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