第九十六話 ページ6
ケースの中に入っていたのは二丁の銃と銃弾だ
争奪戦のために新しく新調してくれたのだろう
「銃か、見た目は普通だが…特注品か？」
『えっと、銃よりも弾のほうが変わってまして…』
「そうか、んじゃ俺はツナのところに戻るからな気をつけて帰れよ」
そう言ってリボーンさんは入ってきた窓から飛び降りる
『あっえ、リボーンさん？！』
あわてて窓の外を覗き込むがそこにはもう彼の姿はなかった
(相変わらずのトンデモ運動神経です…)
＊
争奪戦開始3分前
「来ない…」
「来ませんね…」
「来ねぇな…」
「極限に来ないぞ！！」
あと数分で始まるというのに来ないのだ…対戦相手が
ちなみに風間さんは隅の方で緊張からかガチゴチになって固まっている
多分、今日会ってから一言も話してない
「このまま時間まで来なければ不戦勝になるんじゃ…」
「なんかそれはそれで腑に落ちないっすね…」
俺の言葉に獄寺くんが相槌を打つ、すると
「ふわぁ〜、おまたせー」
やけに眠たそうな声でゆっくりと歩いてきたリリム
それと同時に校庭中に響き渡るスクアーロの怒声
「てめぇ゛…今まで何してたぁ゛！！！」
「しししっ、どーせ女遊びだろ」
「せーかーい、お姉さんが中々放してくれなくってさー大変だったー」
なんて呑気に伸びをするリリムを見てあきれるスクアーロ
(なんかあの人、あんまヴァリアーって感じしないな…)
そんな事を考えていると校舎からチェルベッロの二人が現れる
「全員揃いましたので今宵のフィールドへ案内いたします」
そう言われて俺たちはチェルベッロの内の一人について行く
「ヴァリアーの奴らとは入口が違うんすね」
「そ、そうだね…今日のはどんなフィールドなんだろ」
校庭までついて行くとそこには大きなテントのような建物があった
「ここが風の勝負のための戦闘フィールド、フォレスタです」
「フォレスタ…森か」
リボーンの呟きと共に扉が開く
「す、すげぇ」
「本物みたいだ…」
フィールド内を見て俺たちは圧倒される
さっきまで固まっていた風間さんも驚いた顔をしている
テントの中は木々が立ち並び、所々に高いコンクリの塀がそびえ立つ
床には芝生が生え、花も咲いている
フィールド内には風が吹いてをおり、木々が音を立てながら揺れていた
人工的に作られたものとは思えないほどのクオリティであった
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るるぶ(プロフ) - まおさん» ご指摘ありがとうございます。気づくのが大変遅くなり申し訳ございませんm(._.)m (8月18日 23時) (
レス) id: 63f24df033 (このIDを非表示/違反報告)
まお - 百二十二話がないですよ (6月29日 17時) (レス) id: afad3f7130 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：るるぶ | 作成日時：2022年1月3日 0時
