第百三十三話 ページ43
「ボス、私霧の守護者として失格かしら」
「いっ」
「私は霧の守護者として戦いたいけど…ボスがどうしてもダメって言うなら従う…」
(あれ、思っていたよりも素直な感じです…)
そんな彼女の態度を受けて沢田さんは困惑しているようだ
「そんなの急に言われても…！だ、大事なことだし…！」
『で、でも沢田さん、霧の守護者として戦ってくれるのは、おそらく彼女しか…』
笹川さんの背中から顔を出してそう言うと
「あぁ？！テメ―は何言ってんだ！！」
獄寺さんが鋭い目つきで私を睨みつけた
『ひっ、すすみませっ！だ、黙ります…！！』
か、顔が怖い…
若干涙目になりながら再び背中に隠れる
「いや、風間の言う通りだぞ
今夜の争奪戦で戦えるのはクロームだけだ」
『！』
「り、リボーンさんまで何てことを！！」
「…」
沢田さんは何かを考えているのか真剣な顔をして黙る
「じゃあ、頼むよ」
真っ直ぐとした目でそう言った
「な！！いいんですか十代目！？」
「上手く言えないけど…彼女じゃなきゃ、いけないのかもって」
その言葉を聞いてクローム髑髏さんはホッと息をつく
「ありがと」
話が落ち着くと入口から羽音と何かをぶつける音が聞こえた
皆がそちらへ視線を向けた
「コロネロ！！」
そこには鼻提灯を膨らませた鷹と、鉤爪で頭を掴まれた青色のおしゃぶりをつけた赤ちゃんがいた
「師匠！もう京子と寝ている時間のはず…」
「だからおねむだぜコラ！！
だがカエルをのせたチビの…正体がアルコバレーノかどうか見極めねーとなんねーからな」
「やっぱり気になったんだな」
(師匠…)
笹川さんの師匠も赤ちゃんだったんですね
そして気になる単語がもう一つ
アルコバレーノって何でしょう…
確かイタリア語で、虹でしたよね
ここにいる三人の赤ちゃんはみんな顔見知りなんですか？
「そういえばディーノさんは？今日は来てくれないのかな…？」
「あいつは昨晩急用ができてな、旧友に会いに行った」
「こんなときに、そんな…」
不安げな顔をした沢田さんの肩を笹川さんが掴む
「よしでは円陣いくぞ！！」
笹川さんの呼びかけでいつものように円陣を組もうとした
すると
「いい」
キッパリとそう告げるとクローム髑髏さんは背を向けた
「いってきます」
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るるぶ(プロフ) - まおさん» ご指摘ありがとうございます。気づくのが大変遅くなり申し訳ございませんm(._.)m (8月18日 23時) (
レス) id: 63f24df033 (このIDを非表示/違反報告)
まお - 百二十二話がないですよ (6月29日 17時) (レス) id: afad3f7130 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：るるぶ | 作成日時：2022年1月3日 0時
