第百三十二話 ページ42
「六道骸じゃ…ないよ…」
皆が動揺する中で、沢田さんはそう言った
一欠片の疑いもなくそう断言した彼に少し驚いてしまう
「い"っ？そ…そーなんスか？！」
「いや、あの…なんとなくだけど…」
すぐに自信なさげな彼に戻る
「かばってくれるんだ」
表情は変わらないけれど少し嬉しそうにそう言うと
クローム髑髏さんは沢田さんに近づく
「ありがと、ボス」
感謝の言葉を述べて彼女は沢田さんの頬にキスをした
『？！！』
「え"え"───！」
「んな"──！！」
「げ……！！」
(はわ…初対面で…だ、だだ大胆です…！！)
リリムさんといいイタリア出身の人はみんなこうなんですか？！
す、すごい国です…！！
「何してんだテメ──！！」
「あいさつ」
「なっ！？？」
(ぉお…平然としてます…)
「ふざけんな！！十代目から離れろ！！」
「まーまー」
今にも暴れだしそうな獄寺さんを山本さんが宥める
いつもの流れです
『…』
その光景から目を離しクローム髑髏さんの方に視線を向ける
(やっぱり、六道さんのお知り合いの方なんですかね…)
そうだとすれば、なんというか…
もっと危険そうで、怖そうな人を思い浮かべてしまうんですが…
両サイドの二人がそうですし
『…、…』
(か、可愛いです…)
それはもう京子さんやハルさんと引けをとらないくらい
私なんか隣に立ってたら霞んじゃいます…
で、でも可愛いお顔をして実はと、とんでもない悪行をしていたりとか…！！
「…？」
『っ…』
(さ、流石に見すぎ、でしたよね…ぶ、不躾なことをしてしまいました)
気まずくなって目を逸らす
私がクローム髑髏さんを見つめている間に、霧の争奪戦に彼女を出すから出さないかの話に移っていた
「で、どーするのだ？仲間に入れるのか？」
「なっ、入れるわけねーだろ！！こんなどこの馬の骨だか分かんねー奴！！」
「んあ？てんめー聞き捨てなんねーびょん」
『ひゅっ…』
彼ら二人から殺気が放たれ、思わず笹川さんの後ろに隠れる
「来るならこいや」
一層強い殺気を放ちながら睨みつける獄寺さん
(な、なんで受けて立とうとするんですか？！)
ああ、か、帰りたい…
「犬、千種…落ち着いて…あなたたちが決めることじゃないよ」
クロームさん髑髏がそう言って二人の行動を諌めると沢田さんの方を向く
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 145人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
るるぶ(プロフ) - まおさん» ご指摘ありがとうございます。気づくのが大変遅くなり申し訳ございませんm(._.)m (8月18日 23時) (
レス) id: 63f24df033 (このIDを非表示/違反報告)
まお - 百二十二話がないですよ (6月29日 17時) (レス) id: afad3f7130 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：るるぶ | 作成日時：2022年1月3日 0時
