第百二十七話 ページ37
「だから、リリムが死んだのはお前のせいじゃねーんだ」
『…』
真っ直ぐな二つの黒い目が私を捉えた
(…、…もしかして慰めてくれたんでしょうか)
今の話を教えてくれたのは、彼が死んだのが自分のせいだと私が言ったから…？
なんて自惚れですかね…
『リボーンさん、お話聞かせてくれてありがとうございます…』
「あぁ、ちなみに今の話もボンゴレ上層部のみ知る極秘事項だからな」
「えっ？！」
『…』
冷や汗をダラダラと流す沢田さんにリボーンさんは悪意のこもった笑いを見せた
(どんどん沢田さんが逃げられなくなっていってます…)
「んじゃ俺たちは帰るぞ、そろそろママンの飯の時間だしな」
そう言われて時計を見るともう六時を過ぎている
随分と話し込んでいたようだ
外の景色も濃い橙色から紺碧色へと変化していた
『こ、こんな時間までありがとうございました…お、お気をつけて』
「うん、風間さんもお大事にね」
そう言って病室を出ていく二人を見送る
(秘密がバレて、どうなる事かと思ったけれど何事もなく終わって良かったです)
安心してふっと息をつくと
『ふあ〜…』
またもや強烈な睡魔に襲われた
(今日はよく眠たくなりますね…)
さっきも寝たというのに…怪我をしてるからでしょうか…
眠気のせいか意識がぼんやりしてきた
霞んでいく視界の中でベットの上に身を投げる
(今日の争奪戦まで時間はありますし…)
『少しだけ…寝ても…』
・
・
・
────────────・・・・
目を開くとそこは並中の体育館だった
どうして自分がここにいるのかはわからない…
冷たい床の上を歩く
すると何もない床から突然霧がおこる
霧は休む間もなくどんどん広がり、あっという間に室内を包み込む
立ち込めた濃い霧の中を進む
霧をかき分けながら歩いて行くと黒い人影が一つ
影に近づくとどこからか笑い声のようなもの聞こえてきた
近づけば近づくほど笑い声は大きくなっていく
影の目の前まで着いた
それに触れた瞬間、霧が晴れ、人が現れる
────────クフフフ・・・・・・
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るるぶ(プロフ) - まおさん» ご指摘ありがとうございます。気づくのが大変遅くなり申し訳ございませんm(._.)m (8月18日 23時) (
レス) id: 63f24df033 (このIDを非表示/違反報告)
まお - 百二十二話がないですよ (6月29日 17時) (レス) id: afad3f7130 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：るるぶ | 作成日時：2022年1月3日 0時
