第百二十話 ページ30
「…きろ、お…ろ…」
「んー…、んん…」
「起きろダメツナ！」
「ぶっ！！」
突然の強い衝撃によって目が覚める
眠気と痛みで歪む視界には、オレンジ色に染まった空と俺を殴ったであろう人物の顔が写る
「ってて〜、何すんだよリボーン！」
「お前がいつまでも気絶したまんまだからだぞ
ボスになるってのにいつまでも情けねーな」
「気絶…？ってそうだ！黒曜のヤツらは？！」
「もうとっくに帰っちまったぞ
安心しろ今晩また会えるぞ」
「い、いや俺はなるべく会いたくないんだけど…
ん？今晩ってどういう…」
質問しようとリボーンの方を向くとすでに俺を置いて歩き出していた
「な、どこ行くんだよ！」
「風間のところだぞ、お前も着いて来い」
「え？！風間さん目覚ましたの？！」
その言葉を聞いて急いでリボーンのもとへ行く
(よ、よかった〜
昨日行ったときはまだ寝たっきりだったから…)
住宅街の塀を歩くリボーンと話しながら中山外科に向かう
「でもさ起きてすぐに行って大丈夫なの？まだしんどいんじゃ…」
「ケガの方はほとんど全快したらしいぞ
…それに話さなくちゃならねーこともあるしな」
「話したいこと？それって俺がいても良いの？」
「あぁ、むしろお前ら二人が聞かなきゃいけない話なんだ」
「そ、そう」
いつもより真剣な顔をするリボーンを見て少し身構える
(俺と風間さんにしたい話ってなんだろ？)
嫌な話じゃないと良いんだけどな〜…
そんな不安を抱えながら歩き慣れた道を進んでいった
＊
服を着替えて、髪を乾かす
もう右腕を動かしても全くと言っていいほど痛くない
(これなら今日の争奪戦には行けそうですね)
そういえば昨日の戦いでは山本さんが勝ったと聞きましたが、対戦相手の方はどうなったんでしょう…
もしかしたら彼もリリムさんのように…
『っ…』
一昨日の光景がフラッシュバックする
きっと、一生忘れることはできない嫌な記憶
『…あ、あれ？』
髪を乾かし終え、気がつく
代えのコンタクトレンズが無いのだ
(そうです！家では洗面所に常備してあるからいつもの癖で！)
うぅ…やってしまいました…
でも今この院内にいるのは眠っているランボさんとおそらく別の部屋にいるディーノさん達だけ
隠れながら行けばバレないでしょうし…幸い、私の病室も割とここから近いですし…
『…ま、まぁ大丈夫でしょう』
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るるぶ(プロフ) - まおさん» ご指摘ありがとうございます。気づくのが大変遅くなり申し訳ございませんm(._.)m (8月18日 23時) (
レス) id: 63f24df033 (このIDを非表示/違反報告)
まお - 百二十二話がないですよ (6月29日 17時) (レス) id: afad3f7130 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：るるぶ | 作成日時：2022年1月3日 0時
