第百十八話 ページ28
自分の人見知りはもはや病気ではないかと気が滅入っていると
「ははっ、そんなに身がまえられると傷が診にくくなっちまう」
『！ぁう、その…す、すみません』
消え入りそうな声で謝罪する
おそらく後半の方はほとんど聞き取れていないだろう
「気にしなくても嬢ちゃんが人と話すのが苦手だっていうのはボスから聞いてるぜ
まぁ、初めて会ったやつにすぐ警戒を解くっていうのも難しいよなぁ」
『！』
(な、なんて懐の深い方なんでしょう…！感動でちょっと泣きそうです…！！)
流石ディーノさんの部下…！
ディーノさんがお兄さんだとしたら、ロマーリオさんはお父さんみたいな人ですね
「しかし嬢ちゃんは随分と怪我の治りがはえーなぁ
まだ一日半しか経ってないっていうのにもう傷が塞がってやがる」
『ぇ』
「ま、怪我が治るのが早いのは良いことだ」
『そ、そう、ですね…』
たどたどしい返しをしてふと、手のひらと足に痛みが全くないことに気がつく
(刺された時はあんなに痛かったのに…
それに傷が塞がったとはいえ痛みが完全に消えるのも不思議ですね…)
あまりにも早すぎる傷の治りに疑問を抱く
悶々としていると再びディーノさんが入ってきた
「A、お前ん家のメイドから着替えが届いたぞ」
『えっ、あ、ありがとうございます』
(メイド…家政婦さんのことでしょうか…)
仲が良いわけではないですけど、きちんと仕事をしてくれる人です
きっとディーノさんの連絡を受けて用意してくださったんでしょう
ありがたいことです…
「ボス、一通り傷は診たが肩以外は特に大したことなかったぜ
肩も激しく動かさない限り大事にはいたらねぇ」
「そうか…とはいえ目が覚めたばっかだからな
あんまり動き回らねぇ様にしろよ」
『は、はい』
ディーノさんはまた私の頭をひと撫ですると、ロマーリオさんと共に病室を出て行った
(今日はよく頭をなでられますね)
彼は私のことを犬か何かと勘違いしているのでしょうか…
＊・＊・＊・＊・＊・＊・＊・＊・＊・＊・＊・＊・＊・
受験が終わって帰ってきましたるるぶです。
無事、第一志望に合格いたしまして今は暇してます。
いっぱい更新したい
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るるぶ(プロフ) - まおさん» ご指摘ありがとうございます。気づくのが大変遅くなり申し訳ございませんm(._.)m (8月18日 23時) (
レス) id: 63f24df033 (このIDを非表示/違反報告)
まお - 百二十二話がないですよ (6月29日 17時) (レス) id: afad3f7130 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：るるぶ | 作成日時：2022年1月3日 0時
