第百十五話 ページ25
「！」
(そうだ…山本の相手は激強のロン毛だ…！！)
「この時を待っていたぜぇ、やっとかっさばけるぜぇ…
前回の圧倒的力の差を思い出して逃げんじゃねーぞ
刀の小僧」
「ははは、その心配はないぜ
楽しみで眠れねーよ」
山本は怯むこともなくいつものように笑った
「！！…ガキが…じゃあなぁ」
そう言い残してヴァリアーとチェルベッロは去っていく
それと同時に風間さんの体重が俺にのしかかる
「風間さん？風間さん！！」
名前を呼びながら体を揺さぶるも全く反応がない
よく見れば顔が真っ青だ
「まずいな…簡単な処置をしていたとはいえ血を流しすぎだ」
(それだけのせいじゃないかもしれねーが)
リボーンが風間さんの容態をみながら言った
「えっ、ど、どーしよー！！！」
「落ち着け、ツナ」
慌てる俺の肩に手がのる
「でぃ、ディーノさん…」
「後は俺たちに任せろ」
そう言うと、いつの間にか駆けつけていたディーノさんの部下が風間さんを抱える
「…お願いします」
「あぁ…リボーンさっきの話は…」
「風間の目が覚めたら話す、まずは怪我の方だ」
「…そうだな」
＊
風間さんが治療を受けている間、俺たちは中山外科の待合室にいた
勝ったはずの試合に喜びの声を誰もあげない
沈黙が続く中、待合室の扉が開いた
「！風間さんは？！」
「傷の方は大丈夫だ、見た目より酷くない」
ディーノさんの言葉に俺たちは安堵する
「風間の無事もわかったところで今日は解散にするぞ」
「そ、うだね…明日も争奪戦はあるし」
みんながそれぞれ帰ろうとしたとき、ディーノさんが思い出したかのように口を開いた
「そーだ山本、お前にスクアーロのことで話すことがあるんだ
攻略に役立つかもしれねーしな」
「え…ディーノさん、あいつ知ってんスか？」
「あぁ…」
スクアーロについて話しだすディーノさん
それを聞きながら、ふと風間さんのことが心配になる
(ケガは平気だって言ってたけど…大丈夫かな…)
戦いが終わった後の風間さんのことを思い出して、胸が痛くなる
あんな風に取り乱しているところ初めて見た
泣き続ける彼女に俺は何も言えなかった
やっぱり彼女を争奪戦に参加させたのは間違いだったんだ…
(…目を覚ました風間さんに何て声をかければいいんだろう)
謝って済むことなのかな…
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るるぶ(プロフ) - まおさん» ご指摘ありがとうございます。気づくのが大変遅くなり申し訳ございませんm(._.)m (8月18日 23時) (
レス) id: 63f24df033 (このIDを非表示/違反報告)
まお - 百二十二話がないですよ (6月29日 17時) (レス) id: afad3f7130 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：るるぶ | 作成日時：2022年1月3日 0時
