第百二話 ページ12
「何をしているのだ！向こうの相手は！！」
夜の静かな校庭にお兄さんの声が響く
「会話は聞こえねーが、恐らくハニートラップってやつだな」
「はっ、ハニー…、いやそれってアリなの？！」
「まあ、ルール説明にはなかったしアリなんじゃねーの…？」
笑っているけど明らかに困惑してる山本
「あのヤロー、戦闘中に腑抜けた顔しやがって…
これが終わったら果たしてやる」
「それはあんまりだよ獄寺くん…」
今にもダイナマイトを着火しそうな勢いでキレてるけど
若干、顔の赤い獄寺くん
「でもこのままでは本当に風間殿は危険なのでは…色々と」
真剣な顔で心配するバジルくん
(俺はそーいう意味で心配してたんじゃないんだけど…)
モニターに映る光景を見てリボーン以外は顔を赤らめ
ヴァリアーはレヴィを除いて呆れた顔をしている
「むぅ…リリムの奴め何と羨ましい…」
「何、鼻の下伸ばしてんだよムッツリ」
「なぬっ？！」
「なぬっじゃねーよ、あれほっといていーのかよ
リリムに好き勝手させて、あいつ何するかわかんないよ」
うんざりした顔でベルフェゴールがそう言った
それを見てマーモンが深いため息をついて答える
「ほっとけばいいさ
…いつもと同じ、悪趣味なあの男らしいやり方だ
心を揺さぶって、惑わせて、隙ができたところに漬け込んで
そして最後には再起不能になるまでぐちゃぐちゃに壊すんだ
…まるで悪魔が魂を吸い取るみたいにね」
＊
「ね、だめ？」
濡れた子犬の様な瞳で見つめられる
「ボクなら独りぼっちで可哀想なキミのこと嫌ってほど可愛がってあげるよ」
『っ…？どういう意味、ですか…？』
困惑した私に哀れむように笑う
「…君って子供の頃からずっと一人だったんでしょ？
両親には愛されず、親戚の人間にも煙たがられて、友達もいない
だから愛に飢えて自分を受け入れてくれる人間を、自分が根を下ろせる場所をずっと探してる」
『…』
(な、なんでそんなこと彼が…)
私の考えを見透かしたような目して彼は話し続ける
「ねぇ、沢田綱吉の隣はどうだった？
Aちゃんと違って勉強も何もできないくせして誰からも愛されてる彼の隣は
さぞ居心地が悪かったでしょ？」
『！なっ、に言って』
「気が付かないフリをしてたんでしょ？
見捨てられたくなくて一人になりたくなくて
でも心の奥ではずっと彼のことを妬んでたんじゃない？」
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るるぶ(プロフ) - まおさん» ご指摘ありがとうございます。気づくのが大変遅くなり申し訳ございませんm(._.)m (8月18日 23時) (
レス) id: 63f24df033 (このIDを非表示/違反報告)
まお - 百二十二話がないですよ (6月29日 17時) (レス) id: afad3f7130 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：るるぶ | 作成日時：2022年1月3日 0時
