第１９１話 ページ50
「風間！」
「…無事だったのか」
『は、はい…多分、雲雀さんに助けてもらいました…』
「お前もかよ…あいつ俺達に貸し作って何企んでんだ…？」
獄寺さんは「不気味だ」と小さく付け足した
言い方的にここにいる全員が彼に助けてもらったのでしょう
学校が絡むと途端に優しくなりますよね雲雀さんって
『ぁ…あのっ！ま、まだ解毒していない方って…』
「アホ牛と芝生頭は無事だぜ」
「ってことは残るは霧…あの娘か！」
『クローム髑髏さんですね…！』
「ああ…つーことは体育館か」
三人の視線がそちらの方へ向く
急がないと彼女の命が危うい
でも…
『い、行くんですか…その体で』
獄寺さんと山本さんを見る
二人の表情にいつもの余裕はなく、顔色から疲労が見て取れた
山本さんに至ってはシャツに血が滲んでいた
「…ったりめーだろ！！守護者のことで十代目の手を煩わせられっか！
こいつは右腕たる俺の仕事だ！」
「そりゃあ俺達はチームだからな、当然だろ？
あとツナの右腕は俺な」
「んだと？！！」
見慣れた小競り合いが始まった
言い合いをする二人の目を見る
そこには恐怖などこれっぽちもなくて
『…そうですよね』
ぽつりと零れた私の言葉に彼らの動きが止まる
私はレッグポーチから包帯を取り出した
『行く前に…少しだけ処置をさせてください』
「おう！ありがとなっ？！！」
山本さんのシャツを捲る
彼の腹に手を回し包帯で傷口を止血する
「ち、近くね？」
『我慢してください』
止血を終えたら今度は薬を出す
山本さんは鎮痛剤、獄寺さんには栄養剤をそれぞれ口に突っ込む
「てめっ！！何すん─」
『山本さん』
「な、何だ？」
『どうしても血が止まらなかったらこれを飲んでください
止血剤です』
「あ、ありがとな」
『複数の薬の飲み合わせはあまり良くないので気をつけてくださいね』
「わ、わかった…」
山本さんが頷いたのを見て、私は隣に視線を移した
『獄寺さん』
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るるぶ(プロフ) - yuiさん» yuiさんコメントありがとうございます！励みになります！！更新は不定期な上に超遅くて申し訳ないのですが、待っていただけると嬉しいです。これからも本作品をよろしくお願いします＾＾ (3月25日 12時) (
レス) id: 63f24df033 (このIDを非表示/違反報告)
yui(プロフ) - おもしろい！続きが気になる！ (3月25日 2時) (レス) @page37 id: a5bc97457e (このIDを非表示/違反報告)
るるぶ(プロフ) - ゆいさん» ゆいさんコメントありがとうございます！！稚拙な文章ですが楽しんで頂けて何よりです！これからもちまちまたらたら更新で申し訳ないのですが、気長に待っていただけると幸いです＾＾ (2月25日 1時) (レス) id: 63f24df033 (このIDを非表示/違反報告)
ゆい(プロフ) - 続きが気になります！ (2月15日 13時) (レス) id: e62345f358 (このIDを非表示/違反報告)
るるぶ(プロフ) - 優波さん» うおおお！！優波さん嬉しいコメントありがとうございます！今月はテスト期間でめちゃくちゃ忙しいので更新は来月になってしまいますが、気長に待ってくれると幸いです〜！！ (1月14日 12時) (レス) id: 63f24df033 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：るるぶ | 作成日時：2023年3月24日 18時
