第１５４話 ページ11
「いいかてめーら！何が何でも勝つぜ！！」
雲の争奪戦が始まる数分前
夜の並中に獄寺さんの声が響き渡る
『きゅ、急にどうされたのですか…？』
「おい何言ってんだ？戦うのは雲雀だぜ」
「お前がいきりたってどーするのだ？」
彼の言葉に首をかしげる私たち
「ぐっ、んなこたわーってんだよ！！
十代目は俺らを信頼して留守にしてんだ
俺らの目の前で黒星を喫するわけにはいかねーだろが！」
(おぉ…流石獄寺さん…！)
沢田さんの右腕を自分で称するだけあります
その沢田さんと言えば、今日はやっぱり来れないんでしょうか
修行がお忙しいとは聞きましたが…
「おっ、今日の主役の登場だぜ」
『ぁ…』
山本さんの声に反応して彼の視線の先を追う
そこには
「君達…何の群れ？」
若干、不機嫌そうな雲雀さんがいた
「んだとてめー！」
「まーまー、えーと俺たちは…」
「応援に来たぞ！！」
笹川さんがそう言うと雲雀さんは興味なさそうにそっぽを向いた
「目障りだ、消えないと殺すよ」
『ひっ』
「なんだその物言いは！極限にプンスカだぞ！！」
怯える私とは対照的に獄寺さんと笹川さんは怒っている
しかし山本さんだけはいつものように笑った
「まーまー落ち着けって
俺たちは偶然通りかかっただけだから
気にすんな雲雀っ、なっ」
(か、完璧なフォロー…！)
あの雲雀さん相手に臆することなくおおらかな対応…
尊敬します…！
『！』
雲雀さんよりずっと後ろの方から複数人の着地音がした
ヴァリアーだ
彼らを見て雲雀さんの口角が好戦的に上がる
「そうか…あれを咬み殺せばいいんだ」
＊
「こ…ここが…」
チェルベッロの方たちについて行って案内されたのは校庭
「これが雲の守護者バトルの戦闘フィールド
クラウドグラウンドです」
(こう、てい…)
あの夢の光景が脳裏をよぎった
か、考えちゃダメです！
あれが正夢になるとは限らないんですから…！
頭を振って嫌な思考を追い払う
『…』
(それより…今日のフィールド…)
風の争奪戦に使われたフィールドは跡形も無く消え
代わりに設置されているのは、円状に張られた有刺鉄線に八つの砲台
見た目だけでも危険性がわかります…
しかもあの砲台よく見たらガトリング砲じゃないですか？！
これまで色々なフィールドが用意されてきましたが…
過去最高に危険なんじゃないですか、これ
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るるぶ(プロフ) - yuiさん» yuiさんコメントありがとうございます！励みになります！！更新は不定期な上に超遅くて申し訳ないのですが、待っていただけると嬉しいです。これからも本作品をよろしくお願いします＾＾ (3月25日 12時) (
レス) id: 63f24df033 (このIDを非表示/違反報告)
yui(プロフ) - おもしろい！続きが気になる！ (3月25日 2時) (レス) @page37 id: a5bc97457e (このIDを非表示/違反報告)
るるぶ(プロフ) - ゆいさん» ゆいさんコメントありがとうございます！！稚拙な文章ですが楽しんで頂けて何よりです！これからもちまちまたらたら更新で申し訳ないのですが、気長に待っていただけると幸いです＾＾ (2月25日 1時) (レス) id: 63f24df033 (このIDを非表示/違反報告)
ゆい(プロフ) - 続きが気になります！ (2月15日 13時) (レス) id: e62345f358 (このIDを非表示/違反報告)
るるぶ(プロフ) - 優波さん» うおおお！！優波さん嬉しいコメントありがとうございます！今月はテスト期間でめちゃくちゃ忙しいので更新は来月になってしまいますが、気長に待ってくれると幸いです〜！！ (1月14日 12時) (レス) id: 63f24df033 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：るるぶ | 作成日時：2023年3月24日 18時
