3. (past) ページ4
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高校生活は散々なものだった。
奨学金を借りても学費を払うので
手一杯だったうちの家計。
必然的に学費に回されてる分、
食費や生活費は少なくなり、
細々とした生活を送っていた。
それでも両親は私が
不自由のないように
お小遣いも中学時代より
多くくれるようになった。
｢なぁ、お前学校に内緒で
バイトしてるんだって？｣
そう声をかけられたのは、
高校生になって半年が
たとうとしている頃だった。
少ない貯金を崩して、
学費を払うようになったことを知って
いてもたってもいられなくなった。
はじめは母がパートで働くと言い出した。
でもそれは難しい。
私には10歳年下の妹がいた。
母が働きだしたら、何かあった時
彼女が不安になるだろう、ということで
私が止めた。
私が働くしかなかった。
私のために使われるお金だし、
それに妹の学費も将来的には
必要になるから、貯金はなるべく
取っておいて欲しかっただ。
バイト禁止の校則を破り、
学校からなるべく遠い、
地元より少し田舎のスーパーで
バイトを始めた。
母はバイトから帰ってくる私を
毎日辛そうな目で見ていた。
そんなある日、バイトをしていることがバレた。
よりにもよって、クラスの
カーストの上層に居る男子に。
何も言えず唇を噛み締めていた。
学校にちくられたら、
どうなるんだろう...。
怖くて顔をあげられなかった。
｢黙っててやってもいーよ。
こっちの条件飲んでくれたら｣
バラされることを恐れ、うなづくと
したり顔の男子と目が合った。
ニヤニヤと汚く笑って、
新しいおもちゃを手に入れた、みたいな
楽しそうな声でこう告げた。
｢稼いだ金、半分よこせよ｣
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くろみ(プロフ) - 続き楽しみに待っています！ (2019年11月9日 17時) (
レス) id: 868825202b (このIDを非表示/違反報告)
そら(プロフ) - ナナしさん» 嬉しいです(><)亀更新ですがこれからもよろしくお願いします( ..)" (2019年1月3日 23時) (レス) id: 1d4723c537 (このIDを非表示/違反報告)
ナナし - 続きが待ち遠しいです☆★ (2019年1月3日 9時) (レス) id: ee15053760 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：そら | 作成日時：2018年11月23日 16時
