2. (now) ページ3
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同窓会に行くのは初めてだった。
有名私立校に通っていたため、
同級はお坊ちゃま、お嬢様が多く、
卒業してからは毎年同窓会という名の
パーティーが開かれていた。
そんな子が多い中、私は
普通の家庭に育った庶民だった。
大学生になってから、
一人暮らしを始めた私には
お金もなく、パーティーに行く
余裕なんてなかった。
さらに、パーティーに行きたくない
理由もあった。
だから毎年律儀に送られてくる
招待メールに返事をしたのは
7回目のメールが届いた今年が
初めてだった。
8年ぶりの同級生との再会。
夏のボーナスで買った
黒のセットアップ。
袖の花柄レースと
全体のストライプ柄で
大人っぽく見える。
それに合わせて化粧も
大人しく、シンプルに。
でも唇だけは明るく華やかに。
大丈夫、大丈夫。
会場に入る前にもう一度
御手洗で全身をチェックする。
１回口角を上げて笑ってみる。
あの日の私とは全然違う。
大丈夫、怖くない。
いつもは履かないピンヒールを
鳴らして、会場に向かう。
ドアを開けるとそこは
初めての空間だった。
キラキラと光る照明に、
それに劣らないほど輝くドレス。
場違いかな、なんて一気に弱気になる。
おずおずと中に入り、
とりあえず飲み物...と
歩き出すとひそひそ声が聞こえた。
｢あの子誰？｣
｢あんな子いたっけ？｣
｢すっごい綺麗だけど初めて見た｣
やっぱり...。気づかれない。
そのくらい私は変わった。
そう思ったのに。
｢あれ！？古川じゃん！！｣
その声に顔がひきつるのを感じた。
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くろみ(プロフ) - 続き楽しみに待っています！ (2019年11月9日 17時) (
レス) id: 868825202b (このIDを非表示/違反報告)
そら(プロフ) - ナナしさん» 嬉しいです(><)亀更新ですがこれからもよろしくお願いします( ..)" (2019年1月3日 23時) (レス) id: 1d4723c537 (このIDを非表示/違反報告)
ナナし - 続きが待ち遠しいです☆★ (2019年1月3日 9時) (レス) id: ee15053760 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：そら | 作成日時：2018年11月23日 16時
