14.(now) ページ15
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彼に連れてこられたバルコニーから
見える景色は、特別街灯やビルなどが
輝いているわけでも、東京タワーなどが
眺められる絶景でもなかった。
だけどまばらに見える星が、
私たちを照らしてくれるような
ぼんやりとした美しさがあった。
｢外、ちょっと肌寒いかな。
ごめん、羽織るもの取ってくるね｣
バルコニーのテーブルにお酒を置いて
会場に戻っていく彼。
ふうっと一息つく。
星空を見上げて考える。
これからどうすればいいんだろう、と。
どうすれば彼の心に入り込めるのか。
1つの言葉を言うにしても、
彼に対するものとなると慎重に、
かつ迅速に選んで発しなければいけない。
今日の彼との会話次第で私の
人生が変わっていくから、絶対に失敗できない。
｢お待たせ。身体冷えちゃってない？｣
後ろからストールを
ふわりとかけられる。
｢ありがとう｣
彼がワインを飲むのを横目で見つめる。
顔は全然変わってないのに、
雰囲気は随分と落ち着いたように感じる。
アイツは何も成長してなかったのに、
8年でこんなに差がつくものか。
｢最近本当に仕事忙しくて全然同窓会、
来れてなかったんだよね。
今日も行く予定じゃなかったけど、
古川が来るって噂聞いたから
仕事切り上げて来ちゃった。｣
そうふんわり笑う。
目が離せなかった。
｢大学別になってからずっと、
どうしてるかなって気になってた｣
高校ん時もあんまり関わりが
あったわけじゃないけどって。
少し目を伏せて、何か考え込んでいるようだ。
沈黙の時間に自分の心臓の音だけが聞こえる。
｢だから、また会えて嬉しいよ｣
｢...。｣
・
一部、変えさせてもらいましたすみません、。
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くろみ(プロフ) - 続き楽しみに待っています！ (2019年11月9日 17時) (
レス) id: 868825202b (このIDを非表示/違反報告)
そら(プロフ) - ナナしさん» 嬉しいです(><)亀更新ですがこれからもよろしくお願いします( ..)" (2019年1月3日 23時) (レス) id: 1d4723c537 (このIDを非表示/違反報告)
ナナし - 続きが待ち遠しいです☆★ (2019年1月3日 9時) (レス) id: ee15053760 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：そら | 作成日時：2018年11月23日 16時
